FPTとアテックがベトナムにてODC設立の基本合意
FPTジャパンホールディングスとアテックが、2025年7月8日にベトナムにオフショア開発拠点(ODC)の設立に向けた基本合意書を締結しました。本提携は、ソフトウェア開発の急増とそれに伴う人材不足、特に自動車産業における組み込みプログラミング技術者の不足に対処することを目的としています。
ODC設立の背景
近年、自動車業界は急速に進化し、新たな技術やサービスの導入が求められています。その中で、特にソフトウェアの重要性が増しており、高水準な開発を実現するためには、優れた技術力と豊富な人材が不可欠です。しかし、現状ではそのような人材が不足しているため、企業は開発リソースの安定確保が喫緊の課題となっています。
このような状況の中、FPTとアテックは、ホーチミン市に新たなODCを開設し、順次規模を拡大することでこれらの問題に立ち向かいます。両社の強みを活かし、ハイレベルな人材を確保しつつ、質の高い開発を進めていくことを目指しています。
パートナーシップのメリット
この提携により、以下のような期待される効果があります:
1.
戦略的パートナーシップの確立:長期的な関係を築くことで、安定したソフトウェア開発とともに人材不足を解消します。
2.
技術の共有:先端技術やノウハウを双方で共有し、国内外の市場を拡大する基盤を作ります。
3.
開発スピードの向上:協力関係を通じて開発スピードを加速し、品質の向上を図ります。
今後の展望
両社は、専用チームを編成し、変化するニーズに応じて柔軟に規模を拡大させる方針です。これにより、次のような活動を展開予定です:
- - 新技術や未踏領域の業務共創
- - ビジネス生産性の向上
- - 顧客の知的財産の保持と維持のサポート
- - ベンダー管理の効率化
- - 製品の市場投入のスピードアップ
関係者のコメント
アテック取締役副社長・立花徹のコメントは、「ODC体制の構築は次の成長フェーズに向けた重要なステップ」と語る。
FPTジャパンホールディングスの社長・ド・ヴァン・カック氏も、「この拠点を通じて、双方の強みを融合し、競争力を高めていくことができる」と強調しています。
企業概要
アテック
- - 所在地:愛知県名古屋市
- - 設立:1988年
- - 専門分野:ソフトウェア、電子・電気、機械の設計開発
FPTジャパンホールディングス
- - 所在地:東京都港区
- - 設立:2005年
- - ビジョン:日本市場における価値創出を目指し、先進技術を活用したサービスを提供
両社の共同開発により、無限の可能性が開花することが期待されています。今後の展開に注目です。