シリコンバレーと連携する関西の新たな挑戦!ハックベンチャーズの48億円ファンド

近年、企業の競争力の強化に向けて、ベンチャーキャピタルが果たす役割がますます重要視されています。関西の大阪市北区に拠点を持つハックベンチャーズは、この流れの中で注目される存在となっています。同社は、米国シリコンバレーと密接に連携しながら、最先端のIT技術を活用した産業革新を推進することを目的とした独立系ベンチャーキャピタルファンドです。

2015年5月14日、ハックベンチャーズは一次募集の結果、48億円を組成しました。出資者には大阪市や中小企業基盤整備機構、メガバンク、大手企業などが名を連ねており、今後も2016年6月末まで二次募集を続ける予定で、ファンド総額100億円を目指しています。

このファンドの中心テーマはIoT(モノのインターネット)であり、インターネット技術と伝統的なものづくり産業の融合による新たなビジネスの創出を目指しています。シリコンバレーの優れたインターネット・ソフトウェア技術と、関西のものづくり技術を掛け合わせることで、世界最先端のアイデアを日本に呼び寄せることが狙いです。これにより、日本の技術をグローバル市場でも通用するものとし、競争力を高めようとしているのです。

具体的な投資対象としては、IoE(すべてのモノのインターネット)が広がる今、スマートホームやスマートカー、スマート医療など、急速に進化する分野が挙げられます。特に、2020年までに世界中で500億個以上のモノがネットで接続されると予測されており、それに伴い様々な既存産業が大きな変革を受けることが期待されています。

さらに、ハックベンチャーズは国内外の有力ベンチャー企業への投資に制限を設けず、アーリーステージからの多様な投資を行います。また、出資者にはアドバイザリーボードへの参画の機会を提供し、事業創出に積極的に関与してもらう仕組みを設けています。

関西地域、特に大阪では、2013年のグランフロント開業後、グローバルイノベーション事業がスタートし、ベンチャーの振興とイノベーションサイクルの活性化が進んでいます。そこで、ハックベンチャーズはグローバルスケールのベンチャーファンドを設立し、関西のリソースを活用して革新的な企業を育成することを目指しています。この取り組みは、地域経済の活性化や日本経済のさらなる成長にも寄与することでしょう。

投資額は数千万円から数億円を予定しており、日本国内外のベンチャー企業に対するハンズオン投資が行われます。ハックベンチャーズのチームは、20年以上にわたりシリコンバレーでの経験を持つ多彩なメンバーで構成され、各分野の専門性を活かしつつ、グローバル市場での成功に向けた企業創造に努めています。

ハックベンチャーズの今後の活動に期待が高まる中、日本のイノベーションがどのように進化していくのか、目が離せません。

会社情報

会社名
ハックベンチャーズ株式会社
住所
大阪府大阪市北区大深町3−1グランフロント大阪 ナレッジキャピタル タワーC 7階
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。