和歌山の米ぬか研究施設が5周年を迎えて盛大なTIWフェスを開催
築野グループ株式会社が運営する研究開発施設であるTIWセンターが、設立5周年を祝う「TIWフェスティバル2025」を2025年11月7日、和歌山県伊都郡かつらぎ町で開催しました。このイベントは、米ぬかに基づく研究開発の成果を広く共有し、地域の子どもたちを含めたさまざまな世代との交流の場として設けられました。
イベント概要
この日は、約180名が参加し、以下の3つの部構成で行われました。
- - 第1部 では、地域の小中学生と共に、米ぬかに関するセミナーや化粧品作成のレクリエーションを通じた交流が行われました。対象となる参加者は妙寺小学校と妙寺中学校の生徒たちです。
- - 第2部 においては、大学や高専の教員、学生と工業技術センターの職員が集まり、米ぬかを利用した最新の研究成果を発表しました。
- - 第3部 では、地域住民や午後の部参加者、社員が集まり、より親密な交流の場として、歓談や地元アーティストのパフォーマンスが行われました。
TIWセンターの背景とその役割
TIWセンターは、閉校となった紀ノ川高等学校の跡地をリノベーションして設けられた施設です。地域資源を活用し、サステナブルな運営理念に基づいて、研究開発のみならず地域コミュニティの交流の場としても機能しています。
設立から5年が経つこのセンターでは、米ぬかを中心とした研究活動が進められており、今後の環境意識向上を促進させるための取り組みも重要視されています。
イベントの内容詳細
第1部:地域の子どもたちとの交流
- - 米ぬかセミナー では、米ぬかの栄養価やその多様な活用法について解説されました。
- - 化粧品作成レクリエーション では、参加者が自分でハンドクリームを作成し、乳化実験に挑戦しました。
- - 施設見学も行われ、子どもたちは、普段見られない最先端の研究施設に関心を示していました。
第2部:研究成果の発表
- - 各種セミナーでは、米ぬか由来の機能性成分が持つ様々な効果について紹介され、特に学生たちが発表した内容について質疑が活発に行われました。例えば、フィチン酸やイノシトールの特性についての議論が盛り上がり、参加者の関心を引きました。
- - さらに、家庭科室では、米ぬかを使ったスイーツやお弁当も提供され、参加者はその美味しさに感激していました。
第3部:地域交流会
最終部では、地元住民や午後のセミナー参加者、また社員たちが集まり、交流会が行われました。副社長の挨拶やTIWセンターの紹介があり、ここでもみなさんの笑顔が溢れる時間が演出されました。
今後の展望
築野グループは、TIWセンターの活動を通じて、研究開発と地域社会との共生を一層進めていく方針を示しています。また、米ぬかの持つ無限の可能性を追求し続け、持続可能な社会の実現に貢献していくことを誓いました。
まとめ
TIWフェスティバルは、築野グループの研究の成果を地域に広げるだけでなく、次世代を担う子どもたちに科学への関心を持ってもらうための大変意義深いイベントでした。今後もこのような活動が続けられ、コミュニティとのつながりがさらに強化されることを期待しています。