積水ハウスが地方創生に向けた新たな取り組みを始動
積水ハウス株式会社は、地域と子育て家庭を結ぶ「保育園留学」を展開する株式会社キッチハイクに出資することを発表しました。この取り組みは、子どもたちの豊かな感性を育むだけでなく、地域の活性化にもつながることを目指しています。
「保育園留学」とは?
キッチハイクが提供する保育園留学は、1~2週間の間、子どもが保育園に通いながら、家族で多様な地域に滞在できるプログラムです。移住体験の場所として選ばれたのは、自然が豊かな地域や文化的に興味深い場所など、滞在者にとって新たな発見や経験を得る場です。このプログラムは約50地域に広がり、6000人以上の人々が参加しています。これまでの利用者の中には、2000家族以上が含まれています。
地域への影響
この取り組みの目指すところは、地域の経済活性化と人々の交流を促進することです。移住者が地域に根付き、長期的な関係が築かれることで、地方の人口流出を防ぎ、地域に新たな風をもたらします。子どもたちが自然と触れ合い、豊かな経験を積むことで、感性や人間力が育まれ、未来への高い可能性を秘めた世代が育つのです。
積水ハウスの思い
「キッズ・ファースト企業」としてのビジョンのもと、積水ハウスは子どもたちに多様な学びの機会を提供し、地域との絆を深める取り組みへとシフトしています。また、移住しやすい環境の整備や地域の活性化を目指したプロジェクトにも積極的に関与しています。例えば、ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」との連携を通じ、地域に滞在先を提供し、地域全体での生活を支える仕組みを構築しているのです。
CVCファンドの設立
2024年4月には、積水ハウスグループ内にコーポレート・ベンチャー・キャピタル・ファンド(CVCファンド)「積水ハウス投資事業有限責任組合」が設立されました。このファンドは、オープンイノベーションを推進し、社会課題の解決に寄与する企業への投資を行います。これにより、新たな事業シナジーを生み出し、地域の価値を高める企業活動を支援していく方針です。
キッチハイクのビジョン
キッチハイクは「地域の価値を拡充し、地球の未来へつなぐ」というミッションのもと、地域創生事業を展開しています。保育園留学制度の他にも、地域の食を提供する「NIPPON LOCAL FOOD GIFT」や、子どもと地域の未来を探る「こどもと地域の未来総研」など、地域貢献に向けた様々な活動を行っています。これにより、地域に根付いた家族が暮らしやすく、多様な体験を享受できる環境を整備しています。
今後の展望
積水ハウスは、子育て世帯との連携をさらに強化し、地域活性化に向けた多様な取り組みを続けていくことでしょう。「住まい」と「暮らし」に対する新たな価値を提案し、未来を見据えた持続可能な社会づくりを目指しています。自社のグローバルビジョンである「わが家を世界一幸せな場所にする」ために、地域と連携し、多様な課題への解決策を模索していく姿勢は今後も注目されます。