アートボードとZoho CRM Plusの導入
株式会社アートボード(本社:東京都渋谷区)は、営業管理と制作管理を統合するために、ゾーホージャパン株式会社が提供する「Zoho CRM Plus」を導入したことを発表しました。この取り組みは、営業・マーケティング業務をより効率的に行うための重要なステップとされています。
アートボードでは、従来のエクセルによる顧客や案件管理において、情報の更新や履歴の欠落といったリスクが存在しました。また、リモート環境での情報共有や状況把握にも限界があり、展示会後の顧客との関係を持続的に築くことが課題でした。これを解決するために、Zoho CRM Plusの導入を決定したのです。特に、プロジェクト管理の拡張性や多機能性が評価され、中小企業でも運用しやすいコストパフォーマンスも魅力でした。
導入後、アートボードは営業管理の一元化を実現しました。営業チームは見込み客をタグやスコアで分類し、それに基づいてキャンペーンの配信や効果検証を行います。特に見積書のリマインドは自動化され、顧客へのアプローチを漏れなく行うことが可能になりました。制作部門では商談が成立した後にプロジェクトが立ち上がることで、タスクや工数の可視化が行われ、実工数の振り返りを踏まえた精度の高い見積もりが可能となりました。
このような情報の可視化とメンバー間での共有は、業務の質を向上させ、新しい提案も生まれるきっかけとなりました。例えば、以前は展示会で集めた名刺をもとに個別に営業を行っていましたが、定期的なナーチャリングを通じて見込み客との継続的な関係を構築できるようになりました。これにより、受注に至る可能性も高まっていると感じています。
Zoho CRM Plusの導入にあたっては、株式会社ジーニアスウェブ(本社:大阪市北区)の支援が大きな助けとなりました。このパートナーシップによって、Zoho使用時のトラブルや業務課題に柔軟に対応することができ、結果的に、社員たちもこのシステムを十分に活用できるようになりました。
さらに、Zohoは高度なプライバシー保護を掲げ、利用行動を外部でモニタリングされることや、ユーザーデータが第三者に販売されることはありません。このフィロソフィーにより、ユーザーは安心して各種サービスを利用できるのです。
ZOHOは、営業やマーケティング、顧客サポート、会計業務など、企業の中心となる業務を支えるために55以上のアプリケーションを提供する、グローバルなソフトウェア企業です。米国に本社を置きつつも、インドなど世界各地に拠点を展開しており、日本国内においても安心のサポート体制を整えています。
アートボードの事例は、中小企業においても先進的なITツールを活用することで、業務効率が大きく向上する可能性を示しています。今後も、アートボードは挙げられたこの成果を基に、さらなる業務革新を目指していくことでしょう。