創立90周年を迎えた株式会社オハラの挑戦
株式会社オハラは2025年10月1日、創立90周年を迎える。光学ガラスの専業メーカーとして、1935年に小原光学硝子製造所として設立されたオハラは、時代のニーズに応じた光学ガラスや特殊ガラスの生産を続け、様々な技術革新に寄与してきた。
時代と共に進化する技術
オハラは、光学、医療、宇宙・天文、半導体、バッテリーなど多岐にわたる分野での技術革新を追求してきた。その成果は、アポロ計画やすばる望遠鏡、そしてTMT(Thirty Meter Telescope)など、世界的なプロジェクトに展開されている。特に、宇宙・天文分野におけるオハラの製品は、常に最前線で使用されており、その品質と性能が求められている。
90年の歩みは、知識と技術を積み重ねてきた証でもある。オハラの代表取締役社長執行役員、齋藤弘和氏は、創業者である小原甚八の思いを引き継ぎ、技術と品質へのこだわりを守り続けてきたと語る。「挑戦と変革」をスローガンに掲げ、オハラは未来に向けて新たな価値を創造する企業であり続けることを誓っている。
新たな挑戦と事業展開
オハラは、光学産業界での存在感をさらに高めるために、光分野やエレクトロニクス分野における商品の多様化を進めている。光学製品は150種類以上と業界トップクラスで、市場のニーズに合わせた特性を持つ製品を提供している。また、新たなXR(クロスリアリティ)分野への進出を加速し、次世代技術による市場開拓を図っている。
さらに、エレクトロニクス分野では、光学ガラスの技術を応用し、高機能なガラスセラミックスを開発。このグラスは宇宙・天文、半導体、光通信、エネルギーなどに貢献しており、選ばれる理由がある。
創立90周年を祝う特別企画
創立90周年を記念して、オハラは公式noteに特別企画「オハラ90年の歩み~挑戦と変革の歴史~」を掲載している。この企画では、オハラの過去の業績や、先人たちの探求心、それに基づく挑戦のエピソードを紹介している。これにより、オハラの歴史が次世代の人々に伝えられ、企業文化として根付くことを願っている。
未来へ向けたビジョン
オハラは、90周年を機に次の100周年に向けた新たな挑戦を力強く宣言。光学ガラスの専門性を生かしながら、環境問題やエネルギー効率の改善、高度技術の開発に取り組む。未来の社会に向けた新しい価値創造を推進し、《ひかる素材で、未来をひらく》というブランドスローガンに託された想いを実現するために邁進していく。
企業情報
株式会社オハラは、神奈川県相模原市に本社を置き、光学ガラスや特殊ガラスの製造・販売を行っている。従業員474名を擁し、58億5千5百万円の資本金に支えられつつ、多様な分野に向けた先進的な素材を提供している。オハラの挑戦は今後も続き、より良い未来を確信している。
詳細は公式サイトから