NUVVE JAPANとグローシップの業務提携
2023年、NUVVE JAPAN株式会社(以下、NUVVE JAPAN)とグローシップ株式会社(以下、グローシップ)が系統用蓄電池事業において業務提携を締結しました。この提携は、両社がそれぞれの強みを活かし、蓄電池事業のプランニングから運用までの全てのフェーズを包括的に支援するワンストップサービスを提供することを目指しています。
提携の背景と目的
日本における再生可能エネルギーの普及は進んでいますが、電力系統の安定化に寄与するための調整力の確保は一層重要な課題となっています。蓄電池はそのニーズに応えるための重要なリソースであるにもかかわらず、多くの課題が存在するため、事業化が難しい状況にあります。特に事業計画の立案や機器選定、補助金申請、運用方法の決定などが導入障壁となっています。
このような状況で、NUVVE JAPANはグローシップと提携することで、実務に即した支援体制を構築し、より多くの蓄電池事業者に信頼されるパートナーになることを目指しています。
各社の役割と連携体制
今回の提携では、以下の領域で両社が密接に連携し、顧客が円滑に蓄電池事業を立ち上げられるよう支援します。
- - プランニング(グローシップ&NUVVE JAPAN)
- 用地評価
- 収支シミュレーション・事業スキーム構築
- ファンド組成
- 蓄電池システムの評価・選定・契約交渉
- EPC事業者の評価・選定・契約交渉
- 補助金活用の検討
- 金融機関への説明
- 補助金申請
- 工事計画・調整
- 系統連系協議
- 運用体制の構築支援
- アグリゲーション運用(VPP連携)による市場参加
- VPP制御・最適化
- 収益最大化の支援
- 運用保守管理
今後の展望
NUVVE JAPANの代表取締役、東田真輝氏は、「この提携は、系統用蓄電池という成長分野で実務支援と市場参加が両立するサービスを構築する第一歩です。グローシップの実績あるコンサルティングに、NUVVEのアグリゲーションの知識を掛け合わせることで、再生可能エネルギーを支えるインフラを加速的に普及させていくつもりです」と述べています。
また、グローシップの執行役員ディレクター、園田展人氏は、「今回の提携は、グローシップのワンストップサービスをコンサルティングからアグリゲーションまで拡大する画期的な一歩です。これにより、蓄電所オーナーの皆様が安心して事業を進められるようになります」と語りました。
NUVVE JAPANとグローシップの企業理念
NUVVE JAPANは、アメリカのNUVVE社の日本法人であり、V2Gのパイオニアとして先進的なエネルギービジネスの構築に貢献することを目指しています。一方、グローシップは、蓄電池ビジネスの黎明期からオーナーのニーズに寄り添い、事業化支援に取り組んできました。両社の協力により、系統用蓄電池事業のさらなる発展が期待されています。
詳しい情報は、
グローシップの公式サイトでご確認ください。