トータテハウジングと積水ハウスが共同建築事業を開始
株式会社トータテハウジングは、積水ハウス株式会社との新たなパートナーシップをもとに、2025年1月から広島・山口エリアで「SI(エス・アイ)事業」を展開します。この共同事業は、両社の専門技術を組み合わせ、顧客にとっての安全性や快適性をより一層向上させることを目的としています。
共同事業の背景
広島県から山口県にかけては、地震活動が活発な地域であり、特に「安芸灘断層帯」は国が定めた切迫度表示で最も高い「Sランク」に分類される地震リスクが存在します。さらに、全国的にも1981年以前に建設された戸建住宅の約29%が新耐震基準を満たしておらず、地震対策の重要性が増しています。こうした背景をふまえ、トータテハウジングと積水ハウスは協力し、安心して暮らせる住まいを提供すべく新たな取り組みを始めることにしたのです。
SI事業の仕組み
SI事業は、建物の「スケルトン部分」と「インフィル部分」に分かれており、積水ハウスが耐震性を担う基礎や躯体、接合部の設計と施工を行い、トータテハウジングが内装や外装、さらには地域に即した提案を行います。このように役割を分担し、地域密着型のサービスを提供することで、より多様なニーズに応えられる体制を整えています。
特徴と新たな価値提供
トータテハウジングは、50年間の実績を持つ企業であり、これまでに12,000棟以上の家づくりを手掛けてきました。同社が重視するのは、「デザイン性」「性能」「品質」の3つであり、これに加えて、積水ハウスの高い耐震性をプラスすることで、より長寿命の住まいを実現することが期待されています。トータテハウジングの代表取締役、川西亮平氏は、「互いの強みを活かし、新しい価値を提供することを目指します」と語っています。
安全な未来を見据えて
さらに、今後の建設業界においては、2025年の建築基準法改正に伴う省エネ化が求められています。それに加え、業界全体での人手不足が叫ばれており、新たな法律や基準に対応するための負担も増える見込みです。これに対抗するため、トータテハウジングと積水ハウスは共に安全で快適な住まいの提供だけでなく、良質な住宅ストックの形成に取り組んでいきます。
まとめ
トータテハウジングと積水ハウスの共同建築事業「SI」は、より安心・安全な住環境の実現に向けて始まります。住宅購入を考えている方は、この新しい取り組みから高品質な住宅が生まれることを楽しみにしていてください。今後、広島・山口で展開されることが期待されており、両社の取り組みが地域の皆様に大きな価値をもたらすことでしょう。