障がい者のアート活動支援を強化する新たな取り組み

株式会社スリースパイス（東京・杉並区）は、12月3日の国際障害者デーを契機に、障がい者の支援に向けた新しい試みを始めることを発表しました。この取り組みは、スリースパイスが発行した書籍1冊の販売につき、5円を一般社団法人障がい者自立推進機構が運営する「パラリンアート」に寄付するというものです。

POD出版とは？

スリースパイスが提供するPOD出版（プリントオンデマンド出版）は、自費出版の一形態であり、著者が金銭的な負担をなくして販売できる紙の書籍を作成できます。著者は原稿を完成させ、PDFデータを同社に提出するだけで、2〜3週間後にはAmazonで販売される仕組みです。このサービスは、商業出版が難しい作家や、100万円以上の費用を負担できない学生など、さまざまな著者に利用されています。

現在、スリースパイスからは約40タイトルが発売されており、2018年には200タイトルを目指しています。これにより、多くの新しい才能が世に出ることが期待されています。

障がい者アートの可能性

「パラリンアート」は、障がい者アーティストと共にチームを組み、社会保障費に依存しない形で支援を行っています。これにより、関係者や支援者の継続的な協力を得ながら、障がい者が自立した活動を続けられる社会貢献型事業として注目を集めています。アートは言葉や文化を超えて、すべての人々にメッセージを届ける力を持っています。障がい者アーティストの作品を通じて、多くの人々にその素晴らしさを伝えていくことが目的です。