スタートバーン、アパレルブランド「YOKE」にブロックチェーン技術「Startrail」提供

スタートバーン株式会社は、toogood inc.が運営するアパレルブランド「YOKE」に、アート作品の信頼性と真正性、価値継承を支えるブロックチェーンインフラ「Startrail」を提供すると発表しました。

「Startrail」は、10月19日にオープンした「YOKE」初のフラッグシップストア（東京・青山）限定アイテムに導入され、デジタルとフィジカルが融合した新しい購買体験を提供しています。本プロジェクトは、株式会社UPDATERとの協業によって実現しました。UPDATERが運営する、アパレル業界に特化した環境配慮及び製品情報開示を目的とした「TADORi CHAiN – Tsunagu for Fashion」に、スタートバーンの「Startrail PORT」（Startrail利用のためのウェブアプリケーション）が採用されました。

「TADORi CHAiN – Tsunagu for Fashion」は、欧州における持続可能な製品のためのエコデザイン規則や経済産業省製造産業局生活製品課より公表された「繊維・アパレル産業における環境配慮情報開示ガイドライン」への対応を進めるアパレル企業のサポート、及びアパレル企業が所有する無形資産の価値化を推進しています。

「Startrail」導入によって発行されるDPPは、発行事業者情報はもちろん、その後の取引、修理や鑑定など、製品の価値に関わるさまざまな情報やデータを記録できます。製品の二次流通について設定した規約はサービスを横断して引き継がれ、長期的に製品を管理することができます。ブロックチェーンの性質上、これらの情報の削除・改ざん・複製はできません。

スタートバーンは、本取り組みを通して、完成後の作品や製品の情報に加えて、完成前のサプライチェーンに係る情報も可視化することで、今後DPPの導入支援にも取り組んでいく予定です。

「Startrail」は、アート作品の信頼性と真正性の担保ひいては価値継承を支えることを目指しています。Startrail上に発行されたNFTでは、NFTを発行した事業者の情報はもちろん、その後の展示や取引、修復や鑑定など、作品の価値に関わるさまざまな情報やデータを記録できます。絵画や彫刻などの物理的な作品はもちろん、画像、映像、音声などのデータにもとづくデジタル作品、さらにはインスタレーションなど、さまざまな作品の形式に対応しています。

「YOKE」は、2019年にスタートした日本のアパレルブランドです。「YOKE」は、現代的な視点でクラシックな要素を取り入れた、洗練されたデザインが特徴です。今回の「Startrail」導入は、「YOKE」が、サステナビリティや透明性、価値継承といった現代的な価値観を重視していることを示しています。

スタートバーンは、今後も「Startrail」を活用し、アートやファッション、そしてさまざまな分野において、信頼性と真正性を担保する技術を提供していく予定です。