関西学院大学とエコロジーオンラインの新たな挑戦
2025年2月27日、関西学院大学(兵庫県西宮市)とNPO法人エコロジーオンライン(栃木県佐野市)が協力して、基盤となる社会貢献活動として、可搬型太陽光発電装置「じぶん発電所」を製作するイベントが実施されます。このプロジェクトでは、学内外におけるSDGs(持続可能な開発目標)の啓発を目指し、実際に製作した装置をバングラデシュに寄贈する計画も進行中です。
プロジェクトの背景
この取り組みは、関西学院大学の国際学部の授業「グローバルイッシューB」において、エコロジーオンラインが提案した可搬型の太陽光発電装置の製作に始まります。学生にエコなエネルギー自給の意義を理解してもらい、環境保全に寄与することを目的としているこのプロジェクトは、SDGsの目標である「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」にも貢献するものです。
今回のプロジェクトは、授業にとどまらず、多くの学生が参加する形での社会実装を目指しています。KG SDGsキャンパスサポーターが中心となり、情報の発信や啓発活動を通じて、より広範な意識向上を図ります。
当日のスケジュール
製作実施日は、2月27日、午前9時30分から12時30分までが予定されています。
スケジュールは以下の通りです:
- - 9:30-9:50 エコロジーオンラインの活動についての説明
- - 9:50-10:00 バングラデシュでの現状についての紹介
- - 10:00-12:00 「じぶん発電所」の組み立て作業
- - 12:00-12:30 稼働確認、学生の感想発表と記念写真
参加する学生は約10名を予定しており、現地での実施支援を行うエコロジーオンラインの理事が講師として招かれる予定です。この製造により、持ち運びが容易でかつバッテリーの交換などにも対応可能な太陽光発電装置が作成され、リーズナブルに利用可能です。
バングラデシュへの寄贈
完成した「じぶん発電所」の一台は、バングラデシュのダッカに設置されるフリースクールに寄贈されます。子どもたちの学びの場を豊かにする一助となることを目指しており、寄贈後には、現地の子どもたちとの交流も予定されています。具体的には、5歳から11歳の子どもたちが授業を受ける際の灯りとして使用され、開かれた学びの環境作りに寄与します。
同プロジェクトはまた、関西学院大学のKG SDGsキャンパスサポーターによる定期的な啓発イベントでも利用されることが予定されており、持続可能なエネルギーに関する認識を深めることを目指します。
エコロジーオンラインの役割
設立から20年以上の歴史を持つエコロジーオンラインは、さまざまな地域での環境教育やエネルギーの持続可能な利用に取り組む団体です。牛糞から生成されるメタンガスを調理ガスとして活用し、困難な状況にいる人々にエネルギー環境の改善を提供するなど、実績のある団体でもあります。
KG SDGsキャンパスサポーター
KG SDGsキャンパスサポーターは、関西学院大学内でSDGsに関心を持つ学生たちで構成されており、啓発活動や実践的な取り組みを通じて意識向上に貢献しています。古着や古本の回収、ワークショップの開催など多岐にわたる社会活動を行っています。
この取り組みを通じて、SDGsの理解と実践を深め、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すことを目指します。