九州工業大学発の宇宙スタートアップ "Kick Space Technologies" の設立
九州工業大学(以下、九工大)から新たに設立された「Kick Space Technologies株式会社」が、宇宙産業の新たな一歩を踏み出しました。このスタートアップは、九工大で得た約30件の超小型人工衛星に関するノウハウを基に、宇宙のフロンティアを開拓することを目指しています。
会社の概要とビジョン
Kick Space Technologiesの本社は福岡県北九州市にあり、代表取締役は佐藤凜氏が務めています。この企業は、超小型人工衛星の設計、開発、試験、運用まで、全てのプロセスを一貫して支えるインテグレーションサービスを提供します。また、北九州市が運営するスタートアップ支援プログラムにも選ばれており、地域のものづくり力を活用しながら、超小型人工衛星開発のサプライチェーンの構築にも取り組んでいます。
基本情報
- - 会社名: Kick Space Technologies株式会社(Kick Space Technologies, Inc.)
- - 所在地: 福岡県北九州市戸畑区仙水町1-1(九州工業大学内)
- - 設立日: 2025年7月18日
- - 事業内容: 超小型人工衛星インテグレーション事業および関連サービス
- - URL: Kick Space Technologies
多様なミッションへの対応
Kick Space Technologiesでは、地球観測、衛星通信、宇宙科学研究など、幅広いミッションに対応した超小型人工衛星のカスタマイズ設計を行うことができます。これまでの技術を駆使し、様々なニーズに応じたサービスを展開する予定です。将来的には独自の深宇宙探査ミッションへの挑戦も視野に入れ、宇宙科学の新たなフロンティアに貢献していくことを目指しています。
九州工業大学との共同プラン
その活動の一環として、Kick Space Technologiesは「九工大発スタートアップ」として、九工大が設立したスタートアップ創出プラットフォーム「PARKS」に参加。ここからの支援を受けることで、スタートアップとしての成長を加速させています。企業としての発展だけでなく、地域の課題解決にも寄与することを目標としています。
宇宙ビジネスキャラバン2025鹿児島について
2025年10月16日には、鹿児島県で開催される「九州宇宙ビジネスキャラバン2025鹿児島」において、CEOの佐藤氏が登壇します。このイベントは、九州地域の宇宙産業の発展と宇宙人材育成を促進することを目的としており、Kick Space Technologiesの取り組みが広く紹介される機会となります。
イベント詳細
- - イベント名: 九州宇宙ビジネスキャラバン2025鹿児島
- - 主催: 一般社団法人九州みらい共創、鹿児島県
- - 開催日: 2025年10月16日(木)
- - 会場: カクイックス交流センター(鹿児島県民交流センター)
今後の展望
Kick Space Technologiesは、このような活動を通じて宇宙業界に新風を吹き込み、地域発の革新的技術を駆使して人々の生活や社会の課題解決に多いに貢献していくことでしょう。その取り組みに、今後も大いに期待が寄せられています。