GaiXerが地方公共団体向けに役立つ生成AIを提供開始
株式会社FIXERは、自社の生成AIサービス「GaiXer」が2024年12月16日より「LGWAN ASPサービス」に登録されたことを発表しました。この登録により、地方公共団体が安全に生成AIを活用できる環境が整い、業務の効率化が期待されています。
LGWAN ASPサービスとは
LGWAN(Local Government Wide Area Network)は、地方公共団体間での情報共有を目的とした高セキュリティの行政専用ネットワークです。LGWAN ASPサービスは、このネットワークを通じて地方公共団体職員に各種行政事務サービスを提供します。本サービスは、地方公共団体間のIT格差を軽減し、経済的かつ標準のシステム導入・運用を促進することを目指しています。
GaiXerの特徴とセキュリティ
GaiXerは、複数の大規模言語モデル(LLM)の中から選択できる生成AIサービスで、その汎用性の高さが特徴です。また、ユーザビリティと拡張性を兼ね備えたデザインが施されています。さらに、Azure OpenAI Serviceを基にしており、政府のセキュリティ評価制度「ISMAP-LIU」にも登録されているため、高いセキュリティ基準をクリアしています。
行政機関では、生成AI活用への関心が高まっている一方で、機密データの管理に悩む自治体も存在します。GaiXerがLGWAN ASPサービスに登録されたことで、インターネットアクセスが制限された環境でも安全に生成AIを利用することが可能になります。これにより、自治体は生産性を向上させ、住民サービスの質も向上すると期待されています。
NTTコミュニケーションズのエンドースメント
この度の登録に際して、NTTコミュニケーションズの福田亜希子氏はエンドースメントを提供しています。GaiXerがLGWANに対応したことにより、閉域ネットワーク内でのセキュアな情報活用が進み、自治体の業務効率化や住民サービスの向上が見込まれます。これからもFIXERとNTTコミュニケーションズはパートナーシップを強化し、地域課題解決への貢献を目指していくとのことです。
GaiXerの利点
GaiXerは、業種別のテンプレートを用いたプロンプト作成支援や、各種ファイルやWebサイトに基づいた高品質な回答生成が可能です。また、対話形式でプロンプトを生成できる機能も搭載されており、ユーザーは利用初日から高い生成品質を得ることができます。このように、GaiXerは様々な行政事務に対しても高い柔軟性を持っています。
FIXERの企業について
FIXERは2009年に設立されたクラウドネイティブカンパニーであり、クラウド技術をもとに日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。Microsoft Azureを基盤としたソリューションを提供し、企業や自治体に向けたテクノロジーの進化に寄与しています。
この新たな一歩により、FIXERはより多くの地方公共団体にGaiXerを提供し、行政業務の効率化を推進していく予定です。今後も、機能改善とセキュリティ強化に努め、安全かつ革新的な生成AIサービスを展開していくことでしょう。