注目の新プロジェクト「飛騨高山蒸留所 1口オーナー権NFT」
昨今、NFTが様々な分野で注目を集める中、岐阜県高山市にある飛騨高山蒸留所が一歩先を行く取り組みを発表しました。2025年8月1日に「飛騨高山蒸留所 1口オーナー権NFT」の提供を開始するというものです。このプロジェクトは、同蒸留所が製造したウイスキーの引換券として機能し、300口限定で提供されるという非常にユニークな提案です。
高山市のふるさと納税返礼品として登場
このNFTは、寄付額80,000円で購入可能で、2028年に発送予定のウイスキーと引き換え可能です。内容量は500mlを予定しており、寄付者はこの特別な体験を通じて、飛騨高山の自然と伝統を感じながら、革新的な蒸留技術を体験することができます。詳しい申込は公式サイトで確認できます。
ZEMONⅡの革新技術
本プロジェクトの核となるのが、最新の蒸留器「ZEMONⅡ」です。この次世代ポットスチルは、伝統的な工芸技術と最先端の設計を融合させて製造されています。具体的には、銅と錫の合金を用いた鋳造製で、熱効率が高く、蒸留品質を向上させています。また、表面の凹凸が蒸気と接触しやすく、より豊かな香味を引き出す機能も持ち合わせています。
この蒸留器は初留釜と再留釜の2基で構成され、香り高いウイスキーを生み出すための理想的な環境を提供します。加えて、脱着可能なパーツ構造により、将来的な拡張性も考慮されています。
NFTの新しい価値
今回発行されるNFTは、将来的に手に入るウイスキーとの約束をデジタル形式で記録するもので、ブロックチェーンを利用して所有権を管理します。このように、物理的な証明書に代わる新たなオーナーシップ体験を提供します。
地域と寄付者をつなぐ未来の体験
飛騨高山蒸留所の取り組みは、単なる返礼品ではなく、地域の魅力を再発見させる新たな体験を寄付者に提供します。寄付者は、地域の文化や技術に触れながら、これまでにない体験型の返礼品としてウイスキーを手にすることができるでしょう。このプロジェクトは、高山市の魅力を広めると同時に、地域の持続可能な発展にも寄与することを目指しています。
会社概要
このプロジェクトを手がけるのは、株式会社あるやうむです。札幌市に本社を構えるこの会社は、ふるさと納税の返礼品としてNFTを取り扱うことに成功した初のスタートアップであり、地域おこし協力隊の活動や観光誘致を通じて地域活性化に力を入れています。会社設立は2020年11月で、現在も多くの地方自治体とのコラボレーションを進めています。彼らは、デジタル領域を通じて地域の宝を再発見し、住民の参加を促す事業を展開しています。
さらに、同社は地域の魅力とNFTを組み合わせたユニークなデジタルアートや限定ビール、ウイスキーの引換券を26の自治体で提供しており、その活動は注目を集めています。今回の試みがどのように進化していくのか、非常に楽しみです。