Synologyが新ストレージシステムPAS7700を発表
2026年5月21日、東京にて、データストレージのリーディングカンパニーであるSynologyが新しいアクティブ-アクティブ型オールフラッシュNVMeストレージシステムである「PAS7700」の一般提供開始を正式に発表しました。これは同社の初の試みであり、企業向けに設計された高性能なストレージソリューションとして注目されています。
PAS7700の特長と設計目的
PAS7700は特にミッションクリティカルなワークロードに向けて最適化されています。Synologyは25年以上にわたって培ってきたストレージの専門知識と、エンタープライズ顧客との密接な連携を活かし、高可用性、パフォーマンス、そしてスケーラビリティの要求に応える製品を提供しています。
「PAS7700は、エンタープライズ向けのPoC(概念実証)プログラムによって1年間の実環境検証が行われており、その信頼性とパフォーマンスの高さが実証済みです」と、SynologyのエグゼクティブバイスプレジデントであるBie-i Chu氏は述べています。この製品はお客様のTCO(総所有コスト)削減にも貢献することが期待されます。
高度な性能を実現したアーキテクチャ
PAS7700はデュアルコントローラーアーキテクチャを採用し、4Uシャーシには48基のNVMe SSDベイを搭載しています。これにより、最大7台の拡張ユニットを追加することができ、合計で最大1.65PBの生容量まで拡張可能です。さらに、NVMe-oF、iSCSI、Fibre Channel、SMB、NFSなど多様なファイル及びブロックプロトコルに対応しています。
PAS7700は、最大2,048GBのメモリを搭載し、100GbEネットワークを支えることで、1ミリ秒未満のレイテンシで最大200万IOPS、そして最高30GB/sのスループットを実現しています。
高可用性と耐障害性
同製品はダウンタイムやデータ損失が許されない環境下での使用を前提としており、アクティブ-アクティブアーキテクチャを実現しています。この設計により、RAIDトリプルパリティ、インメモリ同期書き込み保護、IPフェイルオーバー、さらにはプロトコルレベルのフェイルオーバーなど、多層的な冗長性を提供します。そのため、予期しない事態が発生した際でも継続的なシステム運用を保証します。
また、自己暗号化ドライブ(SED)、Write-Once Read-Many(WORM)、不変スナップショットやSnapshot Replication、Hyper Backupといったデータ保護ツールを標準装備していることも大きなポイントです。これにより、企業は安心してデータ保護機能を活用できます。
効率的なコスト管理
PAS7700は、組織がストレージ効率を最大化し、コストを削減する手助けをします。高度な重複排除機能を採用することで、大規模なエンタープライズワークロード全体でのストレージ消費を最小限に抑えることが可能です。さらに、将来的にはSynology Tieringにも対応し、カスタマイズ可能なポリシーに基づいて使用頻度の低いデータを自動で低コストのストレージに割り当てることができます。
PAS7700は、Synologyの販売代理店およびパートナーネットワークを通じて、世界中で販売されています。詳細については公式ウェブサイト(
www.synology.com/products/PAS7700)をご覧ください。