岡山大学が国連貿易開発会議と共に進める女性研究者支援
国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、2024年度に国連貿易開発会議(UNCTAD)と共同で「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」を実施しています。このプログラムの第3陣として、フィリピンから来た若手女性研究者が那須学長を訪問し、研究活動についての報告を行いました。
表敬訪問の目的と内容
訪問では、岡山大学の副学長や関係教員たちが同行し、若手研究者にとってこのプログラムがどのように役立つかが語られました。那須学長は「この経験が貴女たちや指導教員にとって忘れられないものとなり、今後のつながりが深化することを望んでいます」と述べ、彼女たちのさらなる成長を励ましました。
訪問の同日には、交流を深めるためのランチミーティングも行われ、岡山大学の教員や研究者との意見交換が促されました。これにより、国際的な視野を持つ若手研究者がさまざまな知見を得る貴重な機会となりました。
文化体験も豊かに
また、若手女性研究者たちは日本の文化に触れる機会も得ました。自身で選んだお香や綿を詰め込む匂い袋づくりの体験を通して、日本の伝統文化への理解を深めることができました。こうした文化体験は、単なる研究活動にとどまらず、相互理解と交流を深める重要な要素となったのです。
岡山大学とUNCTADの共同プログラムの背景
岡山大学とUNCTADは、2020年に持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた人材育成のための包括的な連携協定を締結しました。この協定に基づき、途上国からの若手女性研究者を対象にした短期の共同研究・研修を行うプログラムが設立されました。このアプローチは、アフリカやASEAN諸国からの参加者に特に焦点を当てています。
岡山大学では、国内外の若手女性研究者が環境生命自然科学や社会文化科学の分野で活躍できる場を提供しており、持続可能な社会の実現に向けた人材育成を推進しています。今後もこのプログラムを通じて、国際的な研究連携の促進を図っていく予定です。
まとめ
岡山大学の取り組みは、国連機関との協力によって国際的な視野を持つ研究者の育成に貢献しています。今後の活動にもご期待ください。岡山大学は、地域の教育機関としての役割を果たしながら、持続可能な開発のビジョンを実現するための新たなステップを踏み出しています。
国連貿易開発会議がもつ専門性と岡山大学の充実した教育環境が相乗効果を生み出し、次世代を支える若手女性研究者たちの成長が期待されます。