新技術を活用した果樹用新型殺虫剤「ダイアジノン®MC」が登場
日本化薬株式会社は、2025年1月15日に農薬登録を取得した果樹用の有機リン系殺虫剤「ダイアジノン®MC」を発表しました。この新しい農薬の普及性試験が、春から全国各地で開始されます。
「ダイアジノン®MC」とは?
「ダイアジノン®MC」は、有機リン系成分である「ダイアジノン」を利用した新しいタイプの殺虫剤で、特に果樹への使用が期待されています。この製品は、マイクロカプセル技術を使用しており、速効性と広範囲な効果を特徴としています。
マイクロカプセル技術のメリット
マイクロカプセルとは、有効成分を膜で包んだ小さな球体であり、粒径は数μmから数百μmに及びます。この技術を用いることで、薬剤の効果が持続し、 pests に対する防除効果が向上します。また、「ダイアジノン」の独特な臭いが軽減されているため、使用時の不快さも少なくなっています。
分散した状態での散布中はカプセルが壊れず、紫外線などの影響を受けることによって散布後に成分が迅速に放出される新しい構造を持っています。これによって、害虫への効果的な対応が可能になりました。
殺虫剤の用途
「ダイアジノン®MC」の初回登録作物には、りんご、なし、もも、おうとう、すもも、かきが含まれています。今後、さらに適用作物の拡大も予定されています。この新型殺虫剤は、カイガラムシをはじめとする害虫の防除に役立つことが期待されています。
環境への配慮
「ダイアジノン®MC」は、再評価の新基準にも合致しており、従来のダイアジノン水和剤34と比較して、人や環境への影響が軽減されています。これにより、安全で持続可能な農業の実現に貢献することを目指しています。
日本化薬の取り組み
日本化薬は、火薬、染料、医薬品、樹脂などの技術を基に、時代のニーズに応じた高品質な製品を提供しています。アグロ事業部は、環境に優しい優れたアグロケミカルを提供し、食糧供給を支えることをビジョンとしています。今後も新しい農薬原体の開発や独自の製剤技術を駆使し、安全性や省力性、持続可能性を高めた製品を社会に供給することを目指します。
会社情報
日本化薬株式会社は、1916年に設立され、東京都千代田区に本社を置いています。従業員数は約2,436名となり、幅広い科学技術を駆使して多様な製品を創造しています。農薬に関しても先進的な取り組みを行い、環境配慮型の農業を進めていく姿勢を貫いています。
お問い合わせ
「ダイアジノン®MC」についての詳しい情報は、日本化薬株式会社の公式ウェブサイトをご覧ください。お問い合わせはアグロ事業部営業部までご連絡ください。