フランスでの日本酒と焼酎の祭典
2025年9月24日、パリの日本国大使公邸でKura Masterによる日本酒コンクールと本格焼酎・泡盛コンクールの授賞式が行われ、特に注目すべき最高賞「プレジデント賞」が発表されました。日本酒部門では八百新酒造株式会社の「雁木 純米大吟醸 鶺鴒」が、また本格焼酎・泡盛部門では奄美大島酒造株式会社の「浜千鳥乃詩ゴールド」が最高のお酒とされました。
Kura Masterとは?
Kura Masterは、フランスにおいて日本酒や焼酎などの和酒を広めるために2017年に始まったコンペティションで、毎年多くの国際的な審査員によって厳正に審査されています。審査員にはリッツ・パリやシュバル・ブラン・パリなどで活躍する一流ソムリエが名を連ね、今年も計135名が参加しています。
受賞酒の紹介
雁木 純米大吟醸 鶺鴒
八百新酒造が手がけたこの日本酒は、その美しい輝きが特徴です。審査委員長のXavier Thuizat(グザビエ・チュイザ)氏は、この酒が持つ力強いエネルギーと飲みやすさ、さらに浮かぶエキゾチックな香りや、フレッシュな風味を高く評価しました。特に、地中海料理やペルー料理とも素晴らしくマッチするという点で、多様な食文化にしっかりと対応するお酒です。
浜千鳥乃詩ゴールド
奄美大島酒造が誇るこちらの焼酎は、香りから格別な魅力を放っています。Christophe Davoine(クリストフ・ダヴォワンヌ)氏によって評価されたこの焼酎は、黒糖の香りや花、スパイスとのバランスに優れ、温かみのあるボディをもっています。この受賞により、奄美の自然や文化が評価されたことも感慨深いです。
授賞式の雰囲気
授賞式は、日本国大使公邸で行われ、日本酒コンクールの審査委員長も登壇し、受賞の喜びを共有しました。今年のゲストには、ユネスコ日本政府代表部の大使や、多くのメディア関係者、酒蔵の代表者が集まり、まさに日本酒と焼酎の魅力を祝福する場となりました。
日本酒と焼酎の今
日本においても日本酒や焼酎は多様な楽しみ方がされており、フランスでもその良さが広がりつつあります。特に、フランスのワイン文化に触れている人々が、日本酒や焼酎の新たな魅力を認識していることは嬉しいニュースです。今後もKura Masterを通じて、さらなる広まりが期待される今、私たちもその流れを見守りたいと思います。
まとめ
2025年度のKura Masterで受賞した「雁木」と「浜千鳥」は、それぞれが持つ特性と魅力を存分に発揮し、多くの人々に愛されることでしょう。日本酒や焼酎が国際的に評価される姿は、日本の文化そのものを広める一助になるはずです。