無線LANを活用したオーディオ革命
音楽や音声を長距離で無線配信できるシステムが、株式会社ミューシグナルから登場しました。その名も「ミュートラックス」。宮城県仙台市を拠点に活動する同社は、長年の技術力を駆使してこの革新的なオーディオシステムを開発しました。特に商業施設や工場、屋外イベントなど、オーディオケーブルの敷設が難しい環境に対応した製品です。
ミュートラックスの特長
ミュートラックスは、Bluetoothでは困難な長距離伝送を実現し、複数の機器を同時接続可能でありながら、安定した通信性能を提供します。親機(MT-SA0)はコンパクトなサイズであり、3.5mmステレオミニジャックやUSBオーディオ入力に対応。また、赤外線リモコン操作も可能で、使い勝手も抜群です。
子機(MT-CS0)はスピーカー接続用にプッシュ式ターミナルを2つ備えており、高出力の音声を可能にしています。これにより、業務用に必要な音質や出力を満たしつつ、設置の自由度も大幅に向上しています。
実際の導入事例
実際にミュートラックスは、すでに数多くの現場で活用されています。ある半導体工場では、測定器から出力される音声ガイダンスが、無線で移動可能なスピーカーに転送され、工場内のどこでもガイダンスを確認できる環境が整いました。これにより、作業員は作業の効率を上げつつ、周囲を気にせずに業務を行うことが可能になったとのことです。
店舗利用の拡大
その利便性から、ミュートラックスはカフェやレストランなどの業態でも採用されており、特に高層ビルなどケーブル敷設が難しい場所において、テラス席へのBGM配信に重宝されています。従来の手法では発生する設置費用や工事の煩雑さから解放され、店内のアレンジが自由にできる点が高く評価されています。
地域放送局との連携
また、ミュートラックスは、街の放送局にも利用されるフレキシブルなシステムです。街の再開発や老朽化したケーブルの問題を解消し、有線接続の代替手段として注目を集めています。中継器を追加することで、商店街全体をカバーすることが可能となり、各スピーカーの音量調整も独立して行えるため、さまざまなシーンに対応可能です。
開発背景と今後の展開
ミュートラックスは、「ケーブルを使わずにスピーカーを設置したい」「複数台のスピーカーを無線でつなぎたい」といった顧客のニーズを反映した製品でもあります。さらに、2023年10月17日から20日まで幕張メッセで開催される「CEATEC」においてデモ展示も予定しており、今後の成長が期待されます。
株式会社ミューシグナルは、音響機器の製造販売や受託開発を手掛けており、今後も画期的な製品を市場に提供し続けることでしょう。
詳しい情報は、
公式サイトをご覧ください。