コスメディ製薬、血糖測定器開発で採択
2024-06-28 17:24:35

コスメディ製薬、マイクロニードルセンサー搭載の次世代持続血糖測定器開発でGo-Tech事業に採択!

京都市に本社を置くコスメディ製薬株式会社は、経済産業省の「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択され、マイクロニードルセンサーを用いた次世代持続血糖測定器(CGS)の開発を進めることを発表しました。

同社は、京都府立医科大学と連携し、マイクロニードルセンサーを用いたCGSの開発を行います。この技術革新は、近年増加傾向にある糖尿病患者の血糖値を低侵襲かつ低コストで測定することを可能にします。従来の血糖測定器は、採血による痛みや感染のリスク、測定の煩わしさなどが課題でしたが、マイクロニードルセンサーは、これらの課題を克服し、患者のQOL向上に大きく貢献すると期待されています。

コスメディ製薬は、経皮吸収技術を応用した化粧品開発で知られていますが、今回のCGS開発においても、同社の基幹技術であるマイクロニードル(MN)の製造・評価技術が活用されます。MNは、皮膚に微細な針状の穴を開けることで、薬剤や美容成分を効率的に浸透させる技術です。CGS開発では、この技術を応用し、血糖値を正確に測定できるセンサーを開発します。

CGSの開発は、糖尿病患者だけでなく、医療従事者や医療機関にも大きなメリットをもたらします。糖尿病患者の血糖管理は、治療効果の確認や合併症予防に不可欠です。CGSは、患者の血糖値を継続的にモニタリングすることで、適切な治療の実施を支援し、重症化予防に貢献します。また、スマートフォンアプリとの連携により、医療機関との遠隔診療も可能となり、糖尿病患者の生活の質向上に繋がるだけでなく、医療費削減にも貢献すると期待されています。

コスメディ製薬は、今回のGo-Tech事業採択を機に、CGSの開発を加速させ、世界中の糖尿病患者の生活改善に貢献していくことを目指しています。


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