2024年3月11日、待望の新サービス『ふるチケ』が正式に始動する。このサービスは、ふるさと納税の返礼品としてエンターテインメントチケットを提供するもので、特に音楽フェスや花火大会、コンサートなど、多彩な体験を選べるのが特徴だ。
最近の調査によると、ふるさと納税市場は年々拡大している。令和4年度には8,300億円以上の税収を計上し、年平均10%以上の成長率を誇るなど、利用者の増加が見込まれている。これに伴い、納税者のニーズも変化し、物質的な返礼から体験型の返礼品への移行が進んでいる。多くの登録品がレジャー施設の入場券や観光体験に集中しており、ふるさと納税が楽しさを伴う納税手段として定着している。
一方で、2023年10月に施行された新たな制度『5割ルール』によって、寄付額の半分以下に経費を制限することが求められるようになったことから、各自治体の負担が増加している。この状況を受け、ふるさと納税を手掛ける自治体には新しい運営手法が必要とされている。
そこで誕生したのが『ふるチケ』だ。このシステムは、自治体が直接主導するモール型ECサイトとして設計されており、それぞれの地域で開催されるイベントのチケットをふるさと納税の返礼品として扱う。地元の観光の促進と地域活性化を目指し、エンターテインメント企業との連携を図ることで、自治体の方々の負担を軽減する工夫がなされている。
『ふるチケ』の特徴は、以下の4つに分けられる。
1. 自治体主導のモール型ECシステム
各自治体がふるチケにふるさと納税の受付を委託できるため、決済以外の業務については既存のチケット販売システムを利用することができ、運営の手間を省くことが可能となる。
2. 体験型の返礼品の充実
人気エンタメ企業と連携し、コト返礼品の主流コンテンツである音楽イベントや花火大会の観覧チケットを約9割確保。これにより、高品質な返礼品を提供することができる。
3. 運営手数料の削減
仕入れ価格の変動がなく、エンターテイメント企業の発券システムを利用することでコストを抑えつつ、チケットの発行をスムーズに行える。また、従来のイベントと同じようにコンビニやモバイルを通じた発券ができる。
4. 地域の経済活性化
ふるさと納税の寄付者は、地域で開催されるイベントに参加するためにその土地を訪れ、観光消費が生まれる。このことが地域への愛着や交流人口の増加につながり、地域経済にポジティブな影響を与える。
【利用手順】
『ふるチケ』の利用方法は非常にシンプルです。まず、寄附したい自治体と希望の返礼品を選択し、カートに入れます。次に、規約を確認の上で必要事項を入力し、確認画面で内容をチェックした後、寄付の申し込みを行います。
決済が完了すると、電子チケットの発行やコンビニでの発券、自宅への配送など、希望する受け取り方法を選択でき、スムーズに体験型の素晴らしいアクティビティを楽しむことができる。
ここで注目の第一弾返礼品
山梨県鳴沢村から提供される『The 絶景花火「Mt.Fuji」2024』。このイベントは、日本の絶景ポイントで行われる春の花火大会として注目を集めている。観覧チケットはプレミアムエリア150,000円(税込)、グリーン100,000円(税込)、スタンダード84,000円(税込)となっている。この花火大会は、世界遺産である富士山の敷地内で行われ、特別な体験を提供する。
『ふるチケ』が提供する新たなふるさと納税の形は、地域振興と共にエンタメ市場を活性化する大きな可能性を秘めている。
公式サイトはこちら:
ふるチケ