第29回からくり改善くふう展
2024年11月13日と14日に名古屋のポートメッセなごやで開催される「第29回からくり改善くふう展」は、日本プラントメンテナンス協会(JIPM)主催の注目イベントです。現在、107社の企業が472作品を出展し、「学び・交流・刺激の場」として盛況を博しています。
からくり改善とは?
「からくり改善」とは、古くから日本にあるからくり人形のメカニズムを用いて、製造現場の課題を解決する手法です。具体的には、自然の力や機械の原理(歯車やてこの原理)を活用し、環境に優しい低コストな方法で業務を改善するプロセスを指します。
この手法は、生産性の向上だけでなく、カーボンニュートラルやローコストオートメーション、ダイバーシティの推進にも寄与しています。また、改善の過程で自発的に問題解決に取り組むことが人材育成にもつながるため、多くの企業が導入しています。
見どころ
今年の「からくり改善くふう展」では、出展社数が2019年以来100社を超え、興味深い改善の実例を直接見ることができます。この機会に現場で活躍する方々の改善事例を通じて、様々なノウハウや苦労話を聞くことができるのが大きな魅力です。
さらに、注目すべきは特別企画です。まず、
手作りDXコーナーでは、IoTやAI、センシング技術を用いて、現場のニーズに応じたデジタルツールが展示されます。これらの作品は購入した製品をそのまま使用するのではなく、各企業が独自に開発したものです。この様子を見ることで、現場でのさらなる改善が進んでいることを実感できるでしょう。
次に、
環境×からくり改善コーナーでは、2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指す取り組みに対する貢献が紹介されます。カーボンニュートラルを推進するためのモチベーションを感じることができるブースになるでしょう。
からくり改善士養成コース
さらに、JIPMでは「からくり改善士養成コース」を2024年度から開始します。これは、社内で改善活動を行うために必要な技術やマネジメント能力を備えた人材を育成するプログラムです。この機会に、自社内にこの改善手法を根付かせたいと考えている企業の方々にとって、非常に有意義な内容となっています。
まとめ
第29回「からくり改善くふう展」は、現場改善の新たなフェーズを象徴するイベントです。未来に向けた製造業の在り方や、持続可能な社会に向けた取り組みを学ぶ良い機会です。ぜひ足を運び、リアルな改善の姿を体感してください!