宮城県大河原町で新たな地域産品として誕生した『大河原完熟梅』加工品が、地元の農作物を活かした取り組みとして話題を呼んでいます。レッドホースコーポレーション株式会社は、地域創生を目指す企業として、地元の完熟梅を使用した様々な商品を開発しています。国内の生産者や自治体との連携により、地域資源を最大限に活かした商品作りが進められているのです。
この『大河原完熟梅』加工品の由来は、大河原町で収穫される規格外の完熟梅の存在です。高齢化が進む農業現場では、収穫が難しくなった梅の実が廃棄されるケースが多く、この地域資源を有効活用しようという意図からプロジェクトが立ち上がりました。 令和4年の4月には、地元の生産者向けに商品開発セミナーが開催され、参加者の意欲的な姿勢が新たな地場産品の開発に火をつけました。
セミナーを経て、大河原町内の堤梅団地が協力。年間500kg以上の完熟梅が廃棄されていたが、当社がその一部を買い取り、ピューレなどに加工して新商品の開発に着手しました。私たちが注目したのはそのうちのいくつかのユニークな製品です。特に復刻版の『梅ジャム』は、地域の生活研究グループが手掛けていた昔ながらのレシピを丁寧に再現し、懐かしさとともに新しい味わいを提供しております。その声に応え、地域の人々からは「懐かしい!」という賛同の声が多く寄せられました。
さらに、『完熟梅甘酒』は、地元産の「つや姫」と完熟梅を使用し、米麹の甘さと梅の酸味が絶妙に絡み合う飲み物として、多くの人々に愛されています。そのまま飲んでも良し、アレンジしても良しの、この新しいドリンクは、世代を問わず歓迎されています。そして、もう一つの製品である『梅こうじノンオイルドレッシング』も見逃せません。オイルを使わないこのドレッシングは、素材の旨味を活かし、様々な料理にマッチします。
これらの加工品は、地域の直売所「とんとんの丘 もちぶた館」にて販売され、試食販売では多くの方から高評価を得ています。「おいしい」という感想が飛び交い、まとめて買い求めるお客様も多いようです。
レッドホースコーポレーションの理念は、商品開発を通じて町が元気になるきっかけを創出することです。今後も、『梅のまち 大河原』として全国に地域の魅力をアピールしながら、新たな販路開拓へ繋げていく計画が進められています。このプロジェクトは、地元産品の消費促進や農業支援に寄与しながら、地域の魅力を引き出していく重要な活動となることでしょう。新商品がもたらす地域の活性化とともに、未来へと繋がる町の姿が楽しみです。
レッドホースコーポレーション株式会社は、地域資源の有効利用を通じて、地域の産品ブランディングや販路拡大に取り組み、地域社会の活性化に貢献しています。今後も、更なる新商品開発を行いながら、地域に根ざした取り組みを進化させていくことを期待しています。地域のヒト・モノを繋ぎ、活気ある『梅のまち 大河原』の未来を築く姿勢は、他地域にとっても一つのモデルケースと言えるのではないでしょうか。