戦後80年を迎えたサイパンが日本との交流を復活する「マリアナ諸島リバイバルプロジェクト」始動
サイパンの日に当たる3月18日に、戦後80年を祝して「マリアナ諸島リバイバルプロジェクト」が発表されました。このプロジェクトは、日本との結びつきを再強化し、観光促進に向けた新たな取り組みです。マリアナ政府観光局(MVA)は、サイパンを中心にロタ島やテニアン島といった他の島々も含め、多様な魅力を日本国内へ発信するためにさまざまなプロモーションを展開していく方針です。
新代表ジャマイカ タイヘロンの意気込み
イベントの冒頭、新たにマーケティング・ディレクターに就任したジャマイカ タイヘロンが挨拶を行いました。彼は「観光インフラの強化と新しい体験の創出を通じて、マリアナ諸島を訪れるすべてのお客様が深いくつろぎと喜びを感じることができる場所を目指します」と熱く語り、このプロジェクトを通じて共に未来を築いていくという意気込みを示しました。
プロモーション戦略の詳細
次に、株式会社電通の石田悠が登壇し、「マリアナ諸島リバイバルプロジェクト」の詳細を発表しました。このプロジェクトは「toB」「toG」「toC」の3つのアプローチを取り入れ、多角的にマリアナ諸島の魅力を発信することを目的としています。
1.
toBプロモーション戦略では、企業とのパートナーシップを構築し、現地視察やビジネスネットワーキングを通じてマリアナ諸島をより身近に感じてもらえるような取り組みを行います。石田は「地域資源を再発見し、新たなビジネスチャンスを創出していきたい」と意気込みを述べました。
2.
toG戦略としては、戦後の平和促進を目的に広島県との連携を強化します。「過去の歴史を理解し、未来に向けての平和を築くための活動を行いたい」とし、より多くの人に日本とマリアナ諸島の関係性を知ってもらうことを目指しています。
3.
toC戦略では、特に若い世代への訴求が重要です。ダイビング人気の高まりや、写真映えするスポットを活用し、20代・30代の女性をターゲットにした新しいダイビングコミュニティを開発します。また、マリンダイビング大賞でベストダイビングエリアとして第2位に選出されたことをを紹介し、さらなる旅行需要の向上を狙います。
マリアナ諸島の魅力と旅行情報
続いて、日本事務局長の萩野隆二がマリアナ諸島の魅力や旅行情報を紹介しました。サイパン島、ロタ島、テニアン島の美しさや、のんびりとしたリラックスした時間を過ごせる環境に触れ、「サイパンは便利で近い観光地で、都会を離れてのバカンスに最適です」と力説しました。旅行者には、成田発の直行便で簡単にアクセスできる利点をアピール。また、複数のイベントも行われていることを強調し、日本人が楽しめるスポーツイベントが豊富であることを告知しました。
新しい滞在スタイルの提案
萩野は、ロングステイやワーケーションの提案も行いました。日常を離れ、のんびりと過ごす隠れ家的な旅や、家庭向けの充実したプログラムが揃ったファミリー旅行の魅力についても語りました。さらに、歴史を学びつつ観光できるアクティビティの多様性も強調し、教育旅行としての価値もアピールしました。
まとめ
これからのマリアナ諸島は、単なる観光地から新たな体験型の場所へと進化しつつあります。近くて安いという特性を活かし、自然や文化、歴史を重視した観光を推進することで、訪れるすべての人にとって魅力的な場所として生まれ変わろうとしています。今後の「マリアナ諸島リバイバルプロジェクト」に期待が高まります。