KII3号インパクトファンドの成功
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)が、202億円を運用総額とする『KII3号インパクトファンド』のファイナルクローズを達成しました。このファンドは、すべての人々の健康で幸福な人生を実現することを目指すインパクト投資を行います。引き続き社会課題解決型のスタートアップを支援し、グローバルスタンダードに基づいたインパクト測定と運用を進めて参ります。
ファンドの背景と目的
KIIは2015年の設立以来、慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップへと支援の手を差し伸べています。また2020年以降は、医療・健康分野やデジタル・テクノロジー領域での投資にも注力し、革新的な企業を支援しています。事業の根底には、持続的な社会貢献とともに高い収益性を確保するという目標があります。
出資者の拡大
今回のファイナルクローズには、既存の出資者であるかんぽ生命保険をはじめ、住友生命保険など新たなサポーターも加わりました。これにより、KIIファンドの累計運用総額は350億円に達します。このような多様な出資者の支援を受けて、KIIは今後もインパクト投資の拡充を図ります。
インパクト測定とマネジメントの重要性
インパクトファンドでは、デューデリジェンスから投資実行にかけて様々なフレームワークを用います。セオリーオブチェンジ(ToC)やインパクトKPIの設定において、確かな実績を持つスタートアップとの連携を強化し、インパクトの質を向上させる取り組みを行っています。すでに、KII3号インパクトファンドでは、アクセルスペースホールディングスや日本農業など9社に支援を提供している成果があります。
今後の展望
KIIはディープテック投資のパイオニアとして、高い先見性をもってさらなるインパクト投資の推進を行っていく意向を示しています。今後の投資活動により、社会に与える影響を最大化し、持続可能な開発を促進します。また、健康や幸福をテーマにしたプロジェクトが広がることで、社会全体の福祉向上につながることを期待しています。
まとめ
慶應イノベーション・イニシアティブによって発展するKII3号インパクトファンドは、次世代のスタートアップに対する期待を一層高めています。このファンドがどのような成功を収め、どのように社会に寄与していくのか、今後の動向に注目です。KIIの活動により、多くの人々の人生がより豊かになっていくことを期待してやみません。