宇宙の口腔ケアを革新するマウスペースの魅力とは？

国際宇宙ステーション（ISS）では、宇宙飛行士たちが様々な課題に直面しています。その中でも口腔ケアは特に重要なテーマです。水の使用が限られている宇宙では、伝統的な歯磨き粉の使用が難しいため、代わりとなる新しい製品の開発が求められていました。そこで登場したのが、サンガインセンスが手掛けるタブレット型ハミガキ＆マウスウォッシュ「mouthpace®︎（マウスペース）」です。

マウスペースは、ISSの搭載品としてJAXAから公式に選定された製品であり、これまでに二度の宇宙ミッションに使用されています。最初は2022年10月、宇宙飛行士の若田光一さんが長期滞在ミッションを行った際で、次に2023年8月に古川聡さんが再び使用することが決定しました。この製品は、宇宙での生活における口腔ケアの新たなソリューションとして注目されています。

このマウスペースは、一粒を噛むことで泡立ちが生じ、少量の水で口腔ケアが完了します。これにより、水の貴重なリソースを節約できるだけでなく、使用後には吐き出すだけで清潔に保つことができます。さらに、製品には四季の移ろいを感じられるフレーバーが4種類用意されています。春の薔薇、夏の薄荷、秋の生姜、冬の柚子という日本の自然を感じさせる香りが、宇宙飛行士のメンタルヘルスに良い影響を与えると期待されています。

また、この製品の大きな特徴は、コンパクトな設計であるため、輸送時のCO₂排出量や水の消費を大幅に削減できる点です。宇宙の極限状態においては、健康管理が特に重要ですが、マウスペースは全成分が食品や食品添加物を主に、植物由来のものだけを使用しています。これにより、宇宙飛行士が安全に使える製品が実現しています。

さらに、この商品はTHINK SPACE LIFEプラットフォームとも連携しています。これにより、宇宙生活における課題解決を目的とした研究開発が進められています。そして、地上生活と宇宙生活をより良くするアイデアが集められ、実用化に向けた新たな市場を創出する取り組みも行われています。

今後、マウスペースは宇宙飛行士にとってのオーラルヘルスの助けとなり、またその成果が地上の生活にも影響を与えることでしょう。宇宙という未知の環境における挑戦に対し、サンガインセンスの取り組みは期待されています。さらに詳しくは、公式のJAXAサイトやTHINK SPACE LIFEプラットフォームをご覧ください。