はじめに
女性のライフスタイルに関わる健康問題は多岐にわたりますが、その中でも見落とされがちなのが口腔内トラブルです。特に、女性ホルモンの変動がこれらの問題に与える影響についてはあまり知られていないのが現状です。株式会社エムティーアイが提供するウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』は、このテーマに関する実態調査を実施しました。その結果、女性ホルモンと口腔内トラブルの関連性が明らかになりました。
調査概要
今回の調査は、2025年5月22日から26日にかけて実施され、女性3,791名からの有効回答を得ました。調査内容は、女性ホルモンと口腔内トラブルとの関係についての認識や実態を探るものでした。この調査は、サンスターグループとの共同調査として行われ、特に女性の健康に対する理解を深めることを目的としています。
認知度の現状
調査結果によると、女性ホルモンと口腔内トラブルに関する知識がある人はわずか約29%にとどまりました。具体的には、「理由まで知っている」と答えた人が7.2%、「理由は知らないが関係があることは知っている」が27.1%、そして「全く知らない」が65.8%という結果でした。このことから、多くの女性が、その重要な関係性を認識していないことがわかります。
トラブルの実態
また、生理前後や妊娠中に口腔内のトラブルを経験したことがある女性は約20%に達しました。調査では、口腔内のトラブルとして最も多かったのは生理前の痛みや腫れで、87.8%がその時期に何らかのトラブルを抱えていました。妊娠中のトラブルも約21.3%に確認され、妊娠とホルモンの変動が口腔内に及ぼす影響が明らかになっています。
妊娠中の意識と行動
調査に参加した妊娠経験のある女性では、妊娠初期に歯科健診を受診することが推奨されていることを知っている人は89.1%にのぼりましたが、実際に受診したのは約60%という結果でした。このギャップは、妊娠中の体調不良や忙しさ、意識の低さに起因していると考えられます。
口腔内トラブルの対処法
生理前後や妊娠中に見舞われた口腔内トラブルへの対処法として、最も多くの人が「フロスやマウスウォッシュなどで口腔ケアを強化した」と回答しましたが、医療機関を受診した人も多く、改善策を実践する女性が増えていることが確認されました。これは、日々の口腔ケアがトラブルを予防するために重要であることの裏付けでもあります。
口腔ケアに関する教育の重要性
調査結果を踏まえ、妊娠中や生理中の口腔ケアに関する教育が求められています。多くの女性が、医療機関や学校からの適切な情報提供を望む声が上がっており、具体的には母子手帳交付時の情報配布や、学校教育での知識共有が必要とされています。これにより、口腔内の健康を意識した生活を促進することが期待されています。
結論
今回の調査を通じて、女性ホルモンと口腔内トラブルの関係についての認識の低さが浮き彫りになりました。しかし、この結果がきっかけとなり、女性たちが自分の健康と向き合い、口腔ケアに真剣に取り組むようになることを願っています。『ルナルナ』は今後も、この重要なテーマに関する情報を提供し、女性の健康をサポートしていきます。