中学生の足の健康に異変、外反母趾・浮指が約7割に見られる調査結果

中学生47名の足の健康に関する調査結果

千葉県柏市のサッカー少年団「エクサス松戸」では、地域の中学生を対象とした足の健康チェックが行われました。柔道整復師の上山和俊さんが実施したこの取り組みでは、47名の中学生から様々な足の問題が報告され、特に外反母趾や浮指と呼ばれる足の変化が見られたことが明らかになりました。

公的な取り組みの一環として

この健康チェックは、文部科学省が支援する「土曜学習応援団」プログラムの一環として無償で行われました。足の健康は学校では見過ごされることが多く、生徒や保護者が早期に気づくための教育的活動です。これにより、足の健康についての意識が高まりつつあります。

調査結果の詳細

実施した調査によれば、以下のような結果が得られました。

- 外反母趾の傾向: 25名
- 浮指の傾向: 35名
- 偏平足の傾向: 14名
- 膝下に痛みや違和感を訴えた生徒: 5名
- 故障により練習を控えていた生徒: 6名

特に、浮指とは足の指が地面に接触せずに浮いたままの状態を指し、姿勢やバランスに悪影響を与える可能性があります。

「足の健康チェック」の重要性

施策を担当した上山さんは、「日本では目や歯の検診はある一方、足の検診が行われていない」と指摘しています。特に子供たちにおける早期の健康教育は重要であり、ドイツなどの教育制度を見習った取り組みが必要だと訴えています。地域での健康教育活動に対しては、特に保護者からも高い関心が寄せられているようです。

セミナーの参加者の感想

参加した保護者からは、スポーツをしているからと安心していたが、多くの子供が足の不調を抱えていることが分かり考えさせられたという意見や、専門家による詳しいチェックができる場は貴重との声が寄せられました。

地域のための持続的な取り組み

この健康チェックは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」にも関連付けられる取り組みで、地域学校や子育て支援施設との協力を強化しつつ継続的に行う予定です。これにより、地域全体で子供たちの健康を守る活動が広がることが期待されています。

詳しい情報は、整骨院のSDGs特設ページ (リンク) でご覧いただけます。今後も地域での健康教育の重要性が高まる中で、足の健康についての取り組みはますます注目を浴びることでしょう。