若手芸術家支援事業「-・・」展覧会が横浜で開幕
横浜市民ギャラリーにて、2025年8月5日から11日まで「U35若手芸術家支援事業」に基づく展覧会「-・・」(チョー・タン・タン)が開催されます。本展は、濵本奏の主催により、次世代を担うアーティストへの支援を目的としています。
この展覧会のテーマは「海底の特攻隊 伏龍」。濵本さんは、第二次世界大戦末期、横須賀の野比海岸で行われた特別な訓練に着目し、当時の少年たちが経験した過酷な状況を作品を通して描き出しています。彼らは、敵艦隊に対抗すべく日々海底で訓練を重ね、忠実に任務を遂行していましたが、その背後には彼らの物語に迫る深淵な記憶が存在しています。
作家の思いと作品へのアプローチ
濵本さんがこのテーマを選んだ理由は、戦争の記憶を再び呼び起こし、次世代のアーティストとしてそれをどう表現していくのかを考えたからです。特攻隊の少年たちの手記をもとに、独自の視点からフィールドレコーディングを行い、横須賀の海での撮影を通じて彼らの存在を感じ取ることができました。
「彼らの声をモールス信号として受け取り、その信号に応答できるよう試みています。」と語る濵本さん。彼の作品は、ただ目に見えるものだけでなく、音と信号、そして記憶をも重視したインスタレーションとなっています。観客は、作品の中でどのように彼らの思いに触れることができるのか、期待が高まります。
展示の詳細
この展覧会は、横浜市民ギャラリーの展示室B1Fで行われ、入場は無料です。展示は2025年8月5日から8月11日までの間、毎日開催されます(初日は16:00から、最終日は15:00まで)。
U35若手芸術家支援事業について
「U35若手芸術家支援事業」は、横浜市民ギャラリーが2020年から開始し、35歳以下の若手作家を対象に、展示室の利用や広報の協力を通じて創作活動を支援しています。このプログラムを通じて、次世代のアーティストたちが自身の作品を広め、成長できる環境が整えられています。清新な作品の数々が発表されるこの機会をお見逃しなく!
是非、足を運んでこの特別な展覧会を体験してください。皆さまのご来場を心待ちにしております。