オンライン会議の影響
2021-10-19 11:30:01

オンライン会議におけるメンタル疲労とコミュニケーションの質低下の実態

調査背景


新型コロナウイルスの影響で、リモートワークやオンライン会議が急速に普及しました。しかし、これに伴い、ビジネスパーソンたちのメンタル健康やコミュニケーションの質に懸念が寄せられています。東京都千代田区に本社を置く一般社団法人オンラインコミュニケーション協会が103名のビジネスパーソンを対象に実施した調査結果をもとに、オンライン会議の現状を探ります。

調査内容


調査は2021年9月7日に実施され、週に5回以上オンライン会議を行うビジネスパーソンを対象としました。質問内容は主にメンタル疲労やコミュニケーションの質についてで、具体的な結果が明らかとなりました。

メンタル疲労の実態

調査結果によると、53.4%の参加者がオンライン会議が始まってからメンタル疲労が増加したと答えています。その理由として「意思疎通がしにくい」「会議が間延びする」といった意見が多く、特に「カメラやマイクがオフの場合、相手の感情が分からず神経を使う」という声も目立ちました。中でも70.9%が「意思疎通がしにくい」と答え、その影響がメンタル疲労の主要因とされています。

自由回答から見える本音

自由回答では、カメラをオフにすることによって表情が見えず、発言に対する反応が分かりづらいという意見が多く、参加者は「雑談がしづらい」「アイデアの発散ができない」といった問題を抱えていることが浮き彫りになりました。

コミュニケーションの質の低下

さらに74.2%の参加者が、オンライン会議によって対面時よりも「コミュニケーションの質が低下した」と感じており、その理由には「カメラやマイクがオフで、相手の表情が見えない」が挙げられています。特に、議論の際に意思疎通に関する課題が多く、会話がスムーズに進まないことに悩む声が聞かれました。

カメラとマイクの影響

また、57.2%の回答者がカメラやマイクのオフがメンタル疲労やコミュニケーションの質の低下に寄与していると回答しています。調査参加者は「相手の反応が分からない」「話のタイミングが合わない」といったコミュニケーションの難しさを感じており、オンラインでは対面に比べてやり取りが難しくなることが多いと認識しています。

まとめ


以上の調査結果を踏まえると、オンライン会議は本来の目的である効率化や生産性の向上を阻害している可能性が示唆されています。対面会議では自然とできていたコミュニケーションが、オンラインでは形骸化してしまい、ストレスや疲労を引き起こしているのです。

オンライン会議を有効に活用するためには、如何にしてオフの状態での意思疎通を改善し、気軽に意見を交わせる環境を整えていくかがカギとなります。今後は、オンライン会議の質を向上させるための取り組みや、コミュニケーション術の学びが求められる時代に突入するでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会
住所
東京都千代田区麹町4-1-1西脇ビル3階
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