AIで加工プログラムの自動化を実現する「ARMCODE１」を発表

アルム株式会社が新たに発表した「ARMCODE１」

2020年12月23日、アルム株式会社はAIによる加工プログラムの完全自動化を実現する「ARMCODE１」の予約受付を開始しました。この画期的なシステムは、金属加工業界に革命をもたらすと期待されており、特に町工場や中小企業にとって、有益なツールとなるでしょう。

ARMCODE１の特徴

「ARMCODE１」の最大の特徴は、金属加工分野での加工プログラムをAIによって完全に自動化できる点です。これにより従来の手動による煩雑なプログラム作成から解放され、生産効率が飛躍的に向上します。さらに、スマートフォンとの連携や自動見積も可能で、中小規模の製造ラインのデジタル化を進めることが可能です。また、独自の精度アルゴリズムを搭載しており、実用的かつ高精度な加工を実現しています。

開発の背景

この製品は、「ARMCODE１」の代表である平山京幸氏が数年前、自社の加工業務を分析した結果生まれました。その結果、加工プログラムが製造の約50％の時間を占めていることに気づきました。これは多くの中小企業にとって、生産性の足かせとなっています。この問題を解決するために、ARMの持つ自動化技術と加工技術を活かして「ARMCODE１」が開発されたのです。

利用シーンと使い方

ARMCODE１の利用は非常にシンプルです。CADデータ（2Dや3D）を指定されたソフトウェア内の場所にドロップするだけで、自動的に加工プログラム（Gコード、Mコード）が生成されます。AIは数千種類の工具と100万通りの加工条件から最適な条件を選定し、高精度な加工を実現します。さらに、自動見積機能や工作機械の稼働率を自动的に算出する機能は、経営者の業務負担を軽減し、非効率な作業を排除する役割も果たします。