モンテナポレオーネ通り首位
2024-11-25 11:34:55

ミラノのモンテナポレオーネ通りが賃料首位の座を獲得

ミラノのモンテナポレオーネ通りが賃料で首位の快挙



2024年の「世界のメインストリート」レポートによると、イタリア・ミラノのモンテナポレオーネ通りが、世界で最も賃料の高い路面店の場所として首位に輝きました。この通りは、名実ともにラグジュアリーブランドの聖地とされ、ファッション業界ではその名が広く知られています。

モンテナポレオーネ通りの魅力


このモンテナポレオーネ通りは、ニューヨークのアッパー5番街を超えたことで、欧州のショッピングストリートとして初めてこの名誉を手にしました。過去2年間で、賃料は約30%の上昇を見せ、2023年の賃料は1平方フィートあたり2,047米ドルになったと報告されています。一方で、アッパー5番街は、その賃料が横ばいのままとなっており、2,000米ドルで推移しています。

世界の賃料動向


全体のマーケットに目を向けると、138のロケーションのうち79が前年より高い賃料となったとされ、これは賃料が上昇する重要な要因となっています。また、ロンドンのニュー・ボンド・ストリートは急上昇し、香港の尖沙咀と共にトップ3に名を連ねる結果となりました。特に、パリのシャンゼリゼ通りや東京の銀座も前年より賃料が上昇しており、特に銀座は前年比で驚異の25%増を記録しました。

国内外の競争


C&WのEMEAリテール部門責任者であるロバート・トラバース氏は、「限られたスペース内での物件争奪戦が激化しており、これは消費者のショッピング体験の質を高めています」とし、各ブランドが顧客の心をつかむために、実店舗を重視しているというトレンドを強調しています。

今後の展望


これからの市場動向についてC&Wの国際調査部門の責任者、ドミニク・ブラウン博士は、消費者の裁量支出の増加が、やがて一等地での賃料上昇につながるだろうと予測しています。したがって、今年も堅調な成長が期待され、特にアジア太平洋地域では、香港や日本の主要都市が注目されつつあります。

結論


今回の報告は、賃料の上昇が小売業における新たな競争の引き金となっていることを示しています。このような市場動向は、ブランドがどのように競争し、どのように提供価値を向上させるかによって、消費者の購買行動に影響を与えていくことでしょう。


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