株式会社SBI証券は、2025年7月末の時点で投資信託の預り残高が20兆円を超えたことを発表しました。この成果は、2024年に始まった新NISA制度が大きな要因とされており、また、2025年の1月から6月までの期間中における販売金額は3.7兆円を超えるなど、非常に好調に推移しています。
特に注目すべきは、NISAを利用した預り金の増加です。前年同期比で約12%の増加を記録し、資産形成の取り組みが着実に進行していることが伺えます。また、2025年6月末時点では積立設定金額が前年同月比で約13%増加しており、多くの利用者が長期的な投資を志向しているとされています。
2025年4月には市場全体の相場調整もありましたが、投資信託の買い控えや保有している投資信託の売却は見られず、むしろ長期的な視野を持つ顧客が増加しているという点が、最近の顧客の意識の変化を物語っています。
SBI証券は、主要なネット証券の中でNo.1の地位を維持しており、今後も投資信託のラインナップを強化する方針です。その証左として、証券総合口座数が1,400万口座に達したことからも、多くの顧客から支持を受けていることが分かります。同社は既に、取引サイトのリニューアルや、新NISAを利用する投資家向けのマイレージ制度の導入も行っています。
今後、2025年中には「かんたん積立アプリ」のリニューアルや新たな機能の実装も予定しており、顧客にとって一層使いやすいサービスを目指しています。その基本方針には、「顧客中心主義」という理念が根付いており、「業界最低水準の手数料で業界最高水準のサービス」という効率的な運営が追求されています。
SBI証券では、投資信託の保有に対してポイントを付与するキャンペーンも展開しており、特にSBIプレミアムセレクト銘柄では最大0.25%のポイントが付与されるため、利用者には嬉しい特典があります。0.25%の還元率は、その低コスト指数ファンドシリーズなどにも適用されており、多くの投資信託ファンドが対象になっています。
さらに、毎月の積立をクレジットカードで行うことで、最大3.0%の決済ポイントを獲得できるプログラムも導入しています。この利便性と還元率の高さにより、クレジットカードを利用した積立の設定金額は、新NISA開始時と比較して50%以上も増加し、903億円に達しました。
また、SBI証券は、資産運用の啓蒙活動を目的に「資産運用フェス2025」を開催します。このイベントでは著名なゲストとして、配当生活で知られる桐谷広人氏や、専業投資家のテスタ氏などを招き、参加者には運用に関する情報提供や質問コーナーが設けられます。また、セミナーはライブ配信も行われる予定なので、参加できない方でも情報を収集することが可能です。
SBI証券は、顧客の資産形成を支えるために多岐にわたる施策を提供し続けています。そして、新たな金融サービスの導入や高品質なサポートの提供を通じて、今後もさらなる成長を遂げることでしょう。