台湾・南澳での遠隔営農支援システムの実証結果
株式会社NTTアグリテクノロジーが、台湾の宜蘭県にある國立宜蘭大學とThroughTek Co., Ltd.(TUTK)と共に、南澳において遠隔営農支援システムの実証実験を行い、その成果を明らかにしました。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、2024年9月23日に締結されたMOUに基づき、スマート農業を推進するものです。実証実験では、新規就農者向けに特に注目したネギやマスクメロンの栽培方法を検証し、その成果は明らかに成功を収めています。
- - 三星ネギ:生育の異常を早期に発見し、収穫時期の判断が向上しました。加えて、指導者の移動時間を短縮する効果も確認されています。
- - マスクメロン:収穫量が実証区で非実証区の約150%を達成し、指導の効率化を実証しました。
実験の概要
今回は、実際の農業従事者がすでに設置されている宜蘭大學の温室で、新たにイチゴと三星ネギを栽培する取り組みが行われました。これらの作物は、専門家のアドバイスを受けながら栽培されており、市場での価値も高いため、従事者の収入向上の期待が寄せられています。
役割分担
- - 宜蘭大学:農業従事者の選定、指導者の派遣、栽培指導、温室提供
- - TUTK:IT技術の支援
- - NTTアグリテクノロジー:遠隔営農支援システムの提供
実験結果
生産成果
- - イチゴ:収穫量は約99kg/aで、宜蘭県の平均と同等の成果を挙げました。
- - 三星ネギ:1株あたりの平均は331gと、県平均の約300gを超えました。
これらの結果は、農業従事者が栽培経験が無いにもかかわらず、地域平均と同等かそれ以上の成果を獲得したことを示しています。これは、NTTアグリテクノロジーの支援によるものです。
指導者の効果
- - 現地への移動時間が約180分も削減されました。
- - サポート資料を手元で参照できることで、効率的で質も高い指導が実現しました。
農業従事者の効果
- - 指導者との相談が容易になり、新規作物の成功率が向上しました。
考察と今後の展望
この実証実験からは、遠隔営農支援システムが提供する支援が、対面指導が困難な地域でも専門的なアドバイスを行えることが明らかになりました。また、栽培経験のない人々でも、高付加価値作物を扱うことができるレベルに育て上げられることが確認されました。
これらの成果は、地域の農業の収益性向上や新たな担い手の確保にも期待されます。
今後、大学や行政との連携を強化し、求められる支援や遠隔技術のさらなる応用領域を検討していく方針です。また、台湾以外の地域でもこの取り組みが農業支援に役立つ可能性を模索していきます。実証温室や栽培中の様子も、今後の活動の一部として公にする予定です。