エンバリオジャパンのトライボロジー会議での研究発表
エンバリオジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表:高雄 良平)が、沖縄県名護市で開催された「トライボロジー会議2024年 秋 名護」において、ギアの摩耗予測に関する革新的な研究成果を発表しました。この会議は、一般社団法人日本トライボロジー学会が主催し、約630名の関係者が集う有意義な場となりました。
発表の内容
エンバリオジャパンの川上泰孝製品用途ビジネス開発部長とBenjamin van Wissen CAEエキスパートが、ギアに特化した摩耗予測手法について詳細に説明しました。「高性能樹脂歯車の摩耗予測に関する取り組み」と題した発表では、エンバリオが開発した樹脂ギア「Stanyl® PA46」が研究対象となり、CAE(Computer Aided Engineering)技術とD2D(Disc-to-Disc)摩擦試験を組み合わせた新しいアプローチが示されました。
さらに、岩永和之ラボスペシャリストもランチョンセミナーに参加し、エンバリオの技術について深堀していきました。この研究は、2025年9月にドイツで開催される国際学会VDIでも発表される予定です。
トライボロジー技術の重要性
トライボロジーとは、摩擦や摩耗、潤滑に関する科学及び技術であり、自動車を含む多くの製品開発において重視されています。自動化が進む現代社会では、ギアの利用頻度が飛躍的に増加しており、摩耗を減らすことで部品の寿命を延ばし、エネルギーの効率的な使用につながります。ギアの摩擦を低減することで、設備のエネルギー消費を削減し、結果的にCO2排出量の減少にも寄与することから、トライボロジー技術の重要性は高まっています。
エンバリオジャパンの研究開発
エンバリオジャパンは横浜にある研究開発施設(JTC)において、お客様のニーズにあった材料を選び、設計支援や性能評価を実施するなど、幅広い顧客サービスを提供しています。樹脂ギアに特化した研究開発に力を入れ、耐久性や耐摩耗性を検証する独自の試験機を保有し、専門のチームと共に革新を追求しています。
自動化に対する嗜好が高まる中、エンバリオジャパンは次世代の素材を用いた新しい製品開発に引き続き取り組んでいくことを表明しています。技術向上に向けた努力を重ねており、顧客の期待に応えるための努力を続けます。
お問い合わせ
エンバリオジャパンへのお問い合わせは、電話番号03-6281-9670まで。また、公式ウェブサイト
エンバリオ でも詳細をご確認いただけます。
エンバリオは、オランダの化学メーカー「DSM」とドイツの特殊化学品メーカー「ランクセス」によって設立され、持続可能な高性能ソリューションに特化した企業です。世界中に拠点を展開し、日本でもお客様に密着したサービスを提供しています。