地方から発信する環境と企業の新たな挑戦
株式会社サンラヴィアンは、岡山県浅口郡に本社を置き、地域に根ざした洋菓子メーカーとして知られています。現在、同社は国立大学法人岡山大学との共同研究を開始し、2025年12月には新たな挑戦をスタートさせる準備を進めています。研究の主なテーマは、製品のカーボンフットプリント(CFP)を基にした環境価値の創出と、企業ブランドの価値向上を図ることです。
環境への取り組みが企業を強くする
近年、企業は経済的な利益だけでなく、環境や社会に貢献することも求められています。サンラヴィアンは、2022年から全従業員参加の省エネ活動を実施し、これまでに約3,400万円のエネルギーコストを削減。また、CO₂排出量の削減も実現しました。こうした環境への取り組みは、企業価値にも寄与するはずですが、実際にどのように評価されているのかは明確ではありません。この疑問に応えるため、CFPを用いた新たな研究を行うことになりました。
CFPを通じて企業ブランドを強化
共同研究の主要な目的は、CFPがどのように企業ブランドの評価を高めるかを明らかにすることです。岡山大学の専門家とともに、約100の製品のCFP算定を行い、低CFP製品へのラベル表示の影響を検証します。この研究では、消費者や関係者とのインタビューを通じて、ブランド価値への影響を考察します。また、社員がCFP算定を実施できるよう、人材育成にも力を入れ、環境意識を企業文化に浸透させることを目指します。
新たな判断軸としてのCFP
CFPは、これまで見えにくかった環境価値を数値化し、企業の意思決定に新たな視点を提供します。サンラヴィアンは、地域の中小企業であっても、社会に対して価値を示すことが可能であることを証明したいと考えています。最初のステップは、主力商品のスポンジケーキやベルギーワッフルからCFPの算定を開始し、さらなる取り組みを展開していく予定です。
共同研究の意義と期待される成果
この共同研究は、単なる環境指標としてのCFPを超え、企業の社会的責任を伝える手段として再定義しようとしています。岡山大学の研究者たちは、企業がどのようにして自らの取り組みを社会に伝えるかが重要だと考えています。読者に向けて、CFPを通じて伝わる価値の共有を目指し、消費者のニーズにも応えられるような情報発信が期待されています。
このような挑戦を通じて、サンラヴィアンは地元の中小企業が環境と経営の新しい関係性を築くことができると信じており、今後の展開に注目が集まります。なお、同社はCFPに関する知識や実践ノウハウを積極的に発信し、同じような課題を抱える企業に対する参考とする意向です。サンラヴィアンの挑戦は、地方の一企業から始まる環境への貢献、そしてそれがもたらす企業の成長と社会の変革を体現するものです。