ユニ・チャームがリサイクルへの新たな一歩を踏み出す「再生パレット」導入

ユニ・チャームの革新的な取り組み

昨今、環境への配慮が高まる中、ユニ・チャーム株式会社が新たなリサイクルの一環として「再生パレット」を導入したというニュースが発表されました。この取り組みは、使用済み紙パンツから分離した再生プラスチックを利用したもので、同社の持続可能な社会への貢献を示す一歩として注目されています。

再生パレットとは

ユニ・チャームは、使用済みの紙パンツをリサイクルして得られたプラスチックを株式会社ワカクサに提供し、特製の再生パレットを製造しました。このパレットは資材倉庫と工場間の資材輸送に利用され、効率的かつ環境に優しい物流を実現します。さらに、この再生パレットには「RefF」マークが搭載されており、リサイクル活動のシンボルとしての役割も果たしています。

リサイクルへの取り組みの背景

ユニ・チャームは2015年に「RefFプロジェクト」を開始し、業界の中でも先駆けて使用済み紙パンツの再資源化に取り組んできました。2019年にはオゾンを用いた滅菌技術を導入し、未使用のパルプと同等の品質を持つ再生パルプの生産に成功。2022年にはこの再生パルプを使用した大人用紙パンツ『ライフリー RefF』が発売され、これに続く形で、2024年4月には『マミーポコパンツRefF』『デオトイレ消臭・抗菌シートRefF』が登場する予定です。

持続可能性に向けた未来

ユニ・チャームは「使用済みの紙パンツを捨てない未来」を目指し、様々なリサイクルの道を進んでいます。リサイクルによって分離されたプラスチックは、今後「紙おむつ専用回収袋」や「紙パンツ専用回収ボックス」として再利用されるなど、サステイナブルな循環型社会の実現を目指しています。

RefFブランドの意義

「RefF」は「Recycle for the Future」の略称で、ユニ・チャームが展開するリサイクルブランドです。このプロジェクトは、効率的なリサイクルを通じて持続可能な社会の実現を目指しており、企業としての社会的責任を果たすことにも重点を置いています。特に、SDGs（Sustainable Development Goals）への貢献を意識し、商品やサービスを通じて環境問題や社会課題の解決に寄与しています。