合同会社暗号屋の代表、紫竹佑騎氏が新たに「BONSAI NFT CLUB」のマーケットメイクアドバイザーに就任した。これにより、同クラブの流動性設計やトークン市場におけるアドバイスを継続的に実施することが決まった。この取り組みは、特にトークン発行後の流通問題の解決に向けた重要なステップといえる。
トークン市場の現状と課題
近年、トークン発行市場は規制の整備が進む中で拡大しており、新たなプロジェクトが続々と登場している。しかし、多くのプロジェクトは、初期の資金調達やトークンエコノミクスの設計に比重が置かれる一方で、発行後の流動性確保に関しての設計が不十分な場合が多い。結果として、流通量が不足し、価格の大きな変動が発生し、プロジェクトの価値が不安定になることが懸念されている。
暗号屋は、このような市場の課題に対し、流動性確保を目的としたソリューション「Choja」を通じてサポートしている。このサービスは、トークン上場後のマーケットメイク戦略を提供し、プロジェクトが持続的に成長できるような環境を整える。
BONSAI NFT CLUBのイニシアチブ
「盆栽を世界のアート好きが熱狂するコンテンツにする」というビジョンを掲げるBONSAI NFT CLUBは、NFTを通じてユーザーに盆栽の育成を体験させることを目指すプロジェクトだ。顧客がNFTを購入することで、自宅に盆栽が届き、育成を通じてそのアート性を学ぶことができる。コミュニティには約1700名のメンバーが参加しており、2022年5月以来、100体のNFTを販売し、同年8月には完売を達成した。さらに、同年10月には8031体の新たなNFTプロジェクト「BONSAI NFT FARM」を販売開始し、盆栽園を埼玉県および米国シアトルに展開する。
紫竹氏の経歴と暗号屋の役割
紫竹氏は、サイバーエージェントでエンジニアとしての経験を経て、2017年に独立。暗号資産分野に飛び込み、仮想通貨取引所のCTOを務めた後、2019年に暗号屋を設立。現在は分散型流動性サービス「Choja」の提供を通じ、流動性の問題を解決するための取り組みを行っている。
Chojaサービスの概要
Chojaは、自動売買機能を持つAMM(自動マーケットメイク)システムを提供する。特に、トークンが上場した直後の流動性を確保するために最適化されており、IEOやDEXでの資金調達を支援する役割を果たす。このように、Chojaは流動性確保に寄与し、トークン市場の発展を促進している。
まとめ
紫竹氏のような専門家がBONSAI NFT CLUBに流動性設計のサポートを行うことで、今後のプロジェクトに安定した取引環境が提供される見込みだ。長期的な成長を見据えた流動性戦略の最適化や市場環境の変化に柔軟に対応する取り組みは、さらなる成功に繋がることだろう。プロジェクトの発展とともに、盆栽文化の新たな可能性を目指すBONSAI NFT CLUBの行動に大いに期待できる。