鳥羽商船高専、玉城町との包括連携協定を結ぶ
2023年9月30日、三重県鳥羽市にある鳥羽商船高等専門学校(以下、鳥羽商船高専)は、隣接する玉城町と包括連携協定を締結しました。この協定は、地域課題の解決を目的としたもので、両者の協力関係をさらに深めることを目指しています。
連携協定の背景
鳥羽商船高専は、地域の教育機関として、地域社会の課題解決に積極的に取り組むことを目指しています。その中でも、現在の高齢化社会や観光資源の活用不足といった課題に真剣に向き合う必要があります。特に、同校の情報機械システム工学科では、Project Based Learning(PBL)という授業を通じて、ものづくりの技術と知識を駆使した地域課題の解決策を提供し続けてきました。
同学科の中井一文准教授が主宰する研究室では、玉城町の地域課題を解決するためのアプリケーション開発が進められており、この取り組みはすでに数年にわたり継続されています。毎年新しいアプリケーションが導入されており、地域のニーズに応じた解決策を提供しています。
協定締結式の様子
協定書に調印した後、鳥羽商船高専の古山雄一校長は「玉城町が抱える様々な課題に対し、本校の技術を活かして支援していきたい」と発言しました。さらに、観光地の振興に資する研究も進めていく意向を示しました。古山校長の意気込みは、地域活性化と人材育成に寄与することへの強い願いに裏打ちされています。
一方、玉城町の辻村修一町長も、協定を通じて「様々な分野での連携を深化させていきたい」と述べ、今後の協力関係の構築に期待を寄せました。
今後の展望
鳥羽商船高専は、この協定に基づいて、地域との連携をより一層強化し、ものづくりに関する知識と技術を活かした課題解決や研究活動を推進していきます。教育機関としての使命を果たしつつ、地域の発展にも寄与していく考えです。
鳥羽商船高専について
鳥羽商船高専は明治8年(1875年)に設立された歴史ある教育機関で、日本における5つの商船高等専門学校の中でも最も古いものです。商船学科と情報機械システム工学科の2つの学科を持ち、高度な知識と技術を持つ技術者を育成しています。校舎と実習船は、充実した教育環境を整えています。
公式ウェブサイトでは、最新の情報や学校の詳細が公開されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
- - 学校名: 独立行政法人国立高等専門学校機構鳥羽商船高等専門学校
- - 所在地: 三重県鳥羽市池上町1番1号
- - 設立: 1881年
- - 公式ウェブサイト: 鳥羽商船高専公式サイト
この新たな連携協定が、地域にどのような変化をもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみです。