全国の大学研究設備を横断検索可能な新システム
愛知県岡崎市に位置する自然科学研究機構分子科学研究所は、全国の大学が保有する研究設備を一括で検索できる新たなサービスを発表しました。この「研究設備検索ツール」では、国内の大学によって登録された4,250台もの分析・計測装置の情報が集まっており、研究者や企業の技術者が迅速に必要な装置の所在を特定できるようになっています。このサービスは、日本の研究インフラの強化に寄与するものとして期待されています。
サービス開発の背景
近年、科学技術の進歩により、研究設備の高度化や大型化が進む一方で、導入コストや維持費が増大してきています。そのため、各大学や企業がすべての最新装置を個別に持つことは困難です。文部科学省が推進する「研究設備の共用化」に基づいて本サービスが開発され、全国の大学が持つ貴重な研究財産を効果的に共有することで、研究者はもちろん、企業の研究・開発活動でも役立つプラットフォームを構築しました。
サービスの主な特徴
1.
国内最大級の登録数
全国の大学から集められた4,250台以上の分析・計測装置が登録されており、その数は他のどのサービスよりも多く、日本最大規模を誇ります。
2.
オープンな検索システム
特定の組織に縛られることなく、誰でもウェブ上で簡単に装置の検索と閲覧が可能です。これにより、利用希望者はスムーズに必要な情報にアクセスできます。
3.
企業の投資リスク軽減
高額装置への投資が不確実な中、小規模企業やスタートアップが必要な時に最適な設備を利用することが可能になり、開発スピードの向上が期待できます。
4.
産学連携の促進
各装置の所在地を起点に、該当分野の大学研究者との共同研究の機会を提供し、新たなイノベーションの発展を促す場を整えます。
未来への展望
本サービスを通じて、日本の研究インフラを一層活性化し、学術研究と技術開発の実力を底上げすることを目指します。今後も登録台数の増加に加え、予約システムとの連携や、技術相談窓口の設置など、より利便性の高い機能の追加を検討しており、利用者にとってより利用しやすい環境を提供していく予定です。
【サービス概要】
- - 名称: 研究設備検索ツール
- - URL: 研究設備検索ツール
- - 対象設備: 全国大学保有の分析装置、計測装置、加工装置等
- - 登録台数: 約4,250台(2026年1月現在)
- - 利用対象: 企業の研究者・技術者、大学所属者、一般の研究者も含まれます。