椿本チエイン、新会社設立で農業業界に新風
株式会社椿本チエインは、アグリ事業のさらなる拡大を目指し、新たに設立した完全子会社「株式会社ツバキベジムーブ」を通じて、株式会社木田屋商店のアグリ事業を買収しました。この動きは、企業の長期ビジョンにある「人にやさしい社会の実現」や「地球にやさしい社会の創造」といった価値観に基づいています。
アグリ事業買収の背景
椿本チエインは、次世代ビジネスの創出に注力しています。特に、アグリビジネスにおいては、植物工場向けの自動化システムの開発と販売に力を入れており、現在、福井県に「福井美浜工場」を建設中です。これは、2025年7月の竣工が予定されています。この工場は、人工光を使用した植物栽培と研究開発を行う予定です。
その一環として、木田屋商店のアグリ事業を買収することで、その業界での先進的なノウハウや販売実績を取り入れ、持続可能な農業を実現しようとしています。具体的には、木田屋商店の三つの工場とその従業員を譲受し、9月19日より事業を開始する予定です。
ツバキベジムーブの概要
新たに設立された「株式会社ツバキベジムーブ」は、農作物の栽培生産および販売を行います。これに加え、提携植物工場からの農作物の仕入れや販売、コンサルティング業務も展開する計画です。法人名は「ツバキベジムーブ」に決定し、ウェブサイトも開設されています。
- - 会社名: 株式会社ツバキベジムーブ
- - 設立日: 2024年7月8日
- - 本社: 福井県小浜市
- - 資本金: 7億2500万円
- - 従業員数: 141名
- - 売上計画: 初年度930百万円、3年後には2500百万円の売上を見込んでいます。
このように、新会社は木田屋商店から譲り受けたノウハウと技術を活かしつつ、国内外で持続可能なアグリビジネスを拡大していく方針です。
木田屋商店とは
株式会社木田屋商店は、1969年に設立され、スーパーマーケット事業やアグリ事業、不動産事業など、幅広い分野で事業を展開してきました。木田屋商店の豊富な経験と実績は、ツバキベジムーブにとって貴重な資産となるでしょう。
未来の展望
椿本チエインは、アグリ事業の拡大を通じて、より安全で安心な食料の供給を目指しています。植物工場と自動化技術を駆使することで、効率的で持続可能な農業のモデルを確立し、将来へ向けた新たな挑戦を続けていく予定です。地域社会にも貢献しながら、次世代の農業ビジネスのリーダーとしての地位を確立することが期待されます。