ミステリーホテルが全国、ろう者や難聴者向けの新体験を提供

新たな扉を開く、「ミステリーホテル」の挑戦

有限会社イーピン企画は、2023年1月19日に和歌山のWakanoura Nature Resort EPICHARIS（エピカリス）で、ろう者や難聴者のための新たなミステリー体験として「ミステリーホテル」を開始しました。このプロジェクトは20年間の構想を経て実現したもので、健常者だけでなく障害者も楽しめるコンテンツの拡充を目指しています。

自分探しのトリック

「ミステリーホテル」は、宿泊客が探偵となり、ホテル内で起こる事件を解決する体験型宿泊プランです。この新たな試みにおいて、チェックイン時にフロントから受け取る調査ファイルや、滞在中に手に入る情報ツールが提供され、参加者がより没入感を持って楽しめるよう工夫されています。特に、客室内では字幕付きの「事件編ビデオ」を視聴することができ、温水洋一や樋渡真司ら豪華メンバーの映像出演も話題となっています。

包み込むようなサポート

また、和歌浦の美しい風景を一望できるレストランでのディナーも、ホテルスタッフからの情報提供があり、交流の場としても利用が可能。このように、視覚障害を持つ方々にも徹底したサポートが行われており、ホテル館内にはさまざまな情報パネルも設置されています。参加者が安心して謎解きに挑める環境が整っているのです。

イベントでの取り組み

さらに、イーピン企画は3月に行われた三越創業350周年を記念した「三越劇場怪事件推理」において、ろう者専用席も設けるなど、具体的な支援の取り組みを進めています。このような取り組みを通じて、障害者に対するバリアフリーな体験を提案していく姿勢が伺えます。

積極的な全国展開と未来

イーピン企画は、今回の成功を基に、全国での拡大を目指しています。ミステリーホテルの新たな形式が他の地域でも開催されることになると、ますます多くの人々に楽しんでもらえる機会が広がるでしょう。障害に関わらず、すべての方々が同じ体験を共有できるような社会を実現するため、このような新しい取り組みはにとって非常に重要です。

「ミステリーホテル」は、ただの宿泊プランではなく、すべての人が楽しめる新しいエンターテインメントの形です。イーピン企画の今後の展開に目が離せません。