海老名市とエイジェックが仕掛けるAIによる新たな行政窓口
1. 実証実験の概要
2025年2月3日から3月31日まで、神奈川県海老名市役所で、株式会社エイジェックと海老名市が協力して「そうだんAI-Te」(相談相手)の実証実験が行われます。このプロジェクトは、次世代の行政サービスの提供を目指し、AIを活用して住民の利便性向上を図ることを目的としています。
この実証実験は、住民に対して総合窓口での庁舎案内や各種手続きの案内をAIが行い、窓口業務の効率を高めることを狙いとしています。「そうだんAI-Te」は、AIアバターを使い、住民との対話形式で対応することで、よりスムーズなサービスを提供できる仕組みです。
2. 具体的な実験項目
実証実験では、以下のような項目が主な内容となります。
1.
庁舎案内の効率化:市役所内の施設案内をAIが即座に提供し、住民が求める情報を迅速に得られるようにします。
2.
住民サービスの向上:手続きの案内や、よくある質問(FAQ)にAIが応答することで、住民の利便性を向上させ、窓口での待ち時間を短縮します。
3.
窓口業務の負担軽減:職員が対応する案件を減らし、より重要なコア業務に集中できる環境を実現します。
3. 「そうだんAI-Te」とは
「そうだんAI-Te」は、株式会社エイジェックと株式会社EggAIが共同開発した革新的なAIソリューションです。このAIアバターは、自然な対話を通じて利用者の質問に応えたり、必要な情報を提供することができます。ストレスフリーな対話体験を実現するため、音声でのやりとりがスムーズに行える特徴を持っています。
4. 効率化と改善へ向けた取り組み
エイジェックグループは、窓口業務のアウトソーシング(BPO)で培った経験を活かし、最先端のAI技術を取り入れて業務の効率化を図ります。データを利用したサービス改善も視野に入れ、利用者のニーズに応じた柔軟な対応ができるシステムを構築しています。
5. 公式リリースに向けて
この実証実験の結果をもとにして、2025年4月には正式リリースが予定されています。「そうだんAI-Te」は、「誰一人取り残さないデジタル社会」を実現するための取り組みとして位置づけられ、住民にとって便利で優しいデジタル行政の実現を目指しています。これにより、より多くの市民がAIによる行政サービスを体験できる日が近づいています。
6. 終わりに
今後も海老名市は、AIを活用したサービスの実現に向け、行政開発を進めていきます。実証実験の行方に注目し、海老名市における新たな行政窓口体験を期待したいところです。