京セラ、新型サーマルプリントヘッド「TPAシリーズ」を開発！高速印字で高画質を実現

京セラの新たな挑戦！高速印字を実現したTPAシリーズ

京セラ株式会社が新たに開発したサーマルプリントヘッド「TPAシリーズ」は、特にPOSレシート用途に特化しており、印字速度350mm/secの驚異的なスピードで、高画質の印刷を実現しています。この新製品は、2025年8月末から本格的な量産を開始する予定です。

特徴と技術

「TPAシリーズ」の大きな特徴は、まずその印字速度です。350mm/secといった高速印字に対応するために、京セラは独自の発熱体形成技術を用いて画質を向上。これにより、文字の書き出しから書き終わりまでが明瞭で、より高精細な印字が可能となりました。

さらに、ヘッド取り付け位置の許容範囲が広がり、より安定した印刷が行えるようになっており、様々な印刷媒体に対応可能です。これにより、業務の効率化とともに、運用コストの削減が見込まれます。

また、耐環境性能にも優れた「TPAシリーズ」は、京セラの独自の成膜技術を駆使しており、摩耗が少なく、長距離の印刷にも適しています。これにより、長期間にわたって高い品質を維持することが可能です。

環境への配慮

近年では、環境に優しい素材に対する関心が高まっています。「TPAシリーズ」は、Koehler Paper社が製造したBlue4estⓇ紙にも対応。これは化学発色剤や顕色剤を一切使用していないため、古紙として廃棄が可能な持続可能な用紙です。このように環境配慮にも意識を向けた製品設計は、現代のニーズに適しています。