前立腺がん治験開始
2025-04-25 10:44:43

大阪大学とがん研究センターが前立腺がんの治験開始を発表

医療界に新たな希望、前立腺がんの国際共同治験開始



住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区)が、国立がん研究センター中央病院および大阪大学医学部附属病院と連携し、前立腺がんの新たな診断法を検証する国際共同治験を開始しました。この試験では、18F-PSMA-1007というPETプローブを用いて、高リスクまたは超高リスク前立腺がん患者における骨盤リンパ節転移の診断性能を評価します。

共同治験の背景


日本では前立腺がんが特に男性のがん罹患率で最も多いとされています。そのため、より精度の高い診断法が求められており、今回の治験は非常に重要な意義を持ちます。住友重機械工業は、日本におけるこの治験に参加することで、前立腺がんの早期発見と治療方針の決定を支援します。

18F-PSMA-1007とは


18F-PSMA-1007は、前立腺特異的膜抗体(PSMA)に集積する放射性薬剤で、骨盤リンパ節への転移の有無をより高精度で判定することが可能です。治験では、新たに診断された前立腺がん患者を対象に、PET/CT検査の感度と特異度を詳細に分析します。この結果によって、患者ごとに最適な治療計画を提示できるようになることが期待されています。

治験の概要


治験は、国立がん研究センター中央病院(治験責任医師:伊藤公輝)および大阪大学医学部附属病院(治験責任医師:渡部直史)で実施されます。対象者は新たに診断された高リスクまたは超高リスクの前立腺がん患者で、病理学的検査結果に基づき、骨盤リンパ節転移の判定が行われます。

この治験は2026年6月30日までの契約期間で進められます。

治験の詳細情報については、こちらをご覧ください。

期待される成果


本治験により、18F-PSMA-1007 PET/CT検査の優れた診断性能が証明されれば、前立腺がんの治療手法が大きく変わる可能性があります。患者に対して的確な診断が行えれば、より効果的な治療法を提供できることに繋がります。住友重機械工業はこの技術の普及を目指し、引き続き研究を進める意向です。

まとめ


前立腺がん治療における新たな一歩として、多施設共同治験がスタートしました。高リスク前立腺がん患者に対して、18F-PSMA-1007がもたらす恩恵に期待が寄せられています。患者の未来に明るい光が射し込むことを願い、医療界全体でその成果を待ち望んでいます。


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会社情報

会社名
住友重機械工業株式会社
住所
東京都品川区大崎2丁目1番1号ThinkParkTower
電話番号

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