牛革ランドセルの魅力に迫る新刊絵本
概要
自然科学や教育に特化した出版を手掛ける株式会社文一総合出版が、2025年9月20日に新刊『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』を発表しました。この本は、子供たちの身近な存在である牛革のランドセルが、どのような過程を経て作られているかを、さまざまな視点から丁寧に探る内容になっています。
本書の特徴
本書は、牛革の素材としての特性に焦点を当て、革職人や牧場の人たちがどのようにこの素材を扱っているのかをリアルに描写しています。特に、牛の「皮」が「革」として生まれ変わる様子を、迫力ある写真で紹介しており、読者はそのプロセスを視覚的に楽しむことができます。
例えば、牧場で愛情をもって育てられる牛の姿や、ランドセル工房の職人たちが行う緻密な手作業の様子が詳細に写し出されており、牛革製品への理解と関心が深まること間違いなしです。この本を手に取ることで、子どもたちは愛着を持ってランドセルを背負うようになるでしょう。
パネル展の開催
発売日と同時に、ジュンク堂書店姫路店でこの本のパネル展も行われています。この展覧会では、牛革ランドセルの制作過程を視覚的に楽しむことができ、書籍に掲載された作品が大きなサイズで展示されています。また、「命のつながり」シリーズの他の書籍も一堂に並び、訪れる人々に教育的な体験を提供しています。
いのちへの感謝
著者の上吉川祐一は、本書を通じて「いのち」への感謝を伝えたいと考えています。人間は他の生命から様々なものをいただきながら生きています。この本を読んで、子どもたちが命の大切さについて考える機会を得られることを願っています。著者自身、撮影の過程で牛について多くのことを学び、愛情を持って接することの重要性を感じたと語っています。
著者について
上吉川祐一(かみよしかわ・ゆういち)は、1947年兵庫県たつの市出身で、写真と地域密着型の活動を通じて多くの受賞歴を持つ写真家です。彼が手がける作品は、地域社会への貢献や新しい視点を提供するものとして注目されています。
書籍の詳細
本書は、刊行の際にまず触れる「牛革」の製作から始まり、詳細な写真と共に説明を加えています。また、巻末にはQ&Aページが用意されており、革についての知識を深めることができます。このような内容からも、本書は牛革ランドセルがただの持ち物ではなく、命のつながりを象徴する重要な存在であることを教えてくれます。
まとめ
『手から手へ、皮から革へ。牛革のランドセルができるまで』は、牛革の生産から製品化までの流れをわかりやすく描いた一冊です。ぜひ、この機会に手に取って、革製品への興味や愛着を深めてみてはいかがでしょうか。