リックス株式会社がSATASに加入
福岡市に本社を構えるリックス株式会社は、半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS)への加盟を発表しました。この組合に福岡県の企業が加入するのは初めてのことです。
SATASとは?
SATASは、半導体業界のリーダーであるインテルが主幹を務める団体で、半導体製造に関連する企業や団体が連携し、自動化技術の標準化と開発を目指しています。具体的には、半導体製造のパッケージングやアセンブリー、テスト工程の完全自動化を実現するための技術的基盤を築くことを目的としています。組合は2024年4月16日に設立され、2028年の実用化を目指して活動を進めています。
リックスの役割と目標
リックスは、精密洗浄技術とメカトロニクスのシステム化技術を強みとしており、これを生かして半導体業界に向けた製品を販売しています。SATASの6つの研究領域のうちの「プロセスセル」において、特殊な洗浄工程の分野で貢献することが期待されています。
具体的には、後工程の自動化を進めるために、リックスが持つ技術を用いた製品開発や、実機検証を行い、より効果的な自働化の仕組みを構築することが求められています。
具体的な活動内容
リックスはSATAS内での活動を通じて、工程自動化に必要な技術開発を進めるとともに、ワーキンググループに参加して業界内での知識の共有や新たな技術の開発にも取り組んでいます。これにより、業界全体の技術力向上が期待されています。
また、リックスは以下のような半導体業界向け製品を提供しています:
- - ロータリージョイント: 固定体から回転体への流体の伝達を行う部品。
- - ウエハフラックス洗浄装置: ウエハのフラックスを効果的に洗浄。
- - 基盤フラックス洗浄装置: インライン対応の基盤フラックス洗浄を実現。
- - マイクロアイスジェット: ミクロンサイズの異物除去を行える高精度ノズル。
まとめ
リックス株式会社のSATAS加盟は、福岡県における半導体業界の発展に寄与する重要なステップとなります。精密洗浄技術を駆使し、自動化の進展に寄与することで、より効率的な製造プロセスの実現に向けて貢献することが期待されます。産業界を支えるメーカー商社として、リックスのこれからの展開に目が離せません。