株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズが再生医療分野での新たな一歩を踏み出す
株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ(以下、SBL)は、第三者割当増資により新たな資金調達を成功させました。この資金は、同社が進める再生医療に関する先進的なプロジェクトに充てられます。また、令和3年度の「健康・医療関連産業創出支援事業費補助金」と「尾道市実証実験サポート事業」にも採択され、ますます注目を集めています。
資金調達の背景と目的
SBLは、重力制御装置「Gravite®」を用いて微小重力環境を再現し、その中での幹細胞培養技術やリハビリ用ロボット「歩行補助装置RE-Gait®」の開発に取り組んでいます。今回調達した資金は、主にこれらの技術に伴う営業活動やサービスの強化に投じられる予定です。
同社の目的は、中枢神経系疾患の治療を目指した再生医療システムの構築です。これには、エビデンスに基づくデータの利活用や、顧客ニーズに応じた製品の開発が含まれており、出資者の協力により市場の創造を加速するとしています。
新しい姿勢評価システムの開発
SBLは、広島県の補助金を活用して「webカメラなどを通じて人体の骨格情報を推定する新しい姿勢評価・指導システム」を開発中です。このシステムは、ディープ・ラーニング技術を応用し、臨床現場に適用可能な評価手法を提供します。スマートフォンやタブレットを使用することで、手軽に立位や歩行姿勢の評価が可能になります。
このシステムは、株式会社エネルギア・コミュニケーションズと連携し、製品化を加速しています。さらに、RE-Gait®と組み合わせることで、姿勢や歩行に課題を持つ人々への有益なサービスが提供される見込みです。
尾道市での実証実験
SBLは、尾道市で実施される「100歳まで歩ける!」をテーマとした実証実験にも参加します。ここでは、歩行評価システムとRE-Gait®を用いて、高齢者の健康促進と社会復帰の支援を目指します。実施結果に基づくデータは、高齢者がより活力ある生活を送るための貴重な情報となるでしょう。
歩行補助装置「RE-Gait®」
SBLは、広島大学や早稲田大学の研究者と協力し、正常な歩行をサポートするロボット「RE-Gait®」を開発しました。この装置は、足首の関節運動を補助し、脳卒中後のリハビリテーションに特化した設計がなされています。医療機関や介護施設での利用が進められ、正常な歩行の再学習を促進します。
重力制御装置「Gravite®」
SBLが開発した重力制御装置「Gravite®」は、従来の技術を超え、様々な重力環境を再現できるユニークな装置です。この装置は、幹細胞の培養や宇宙研究に役立てられるほか、世界中の研究開発現場で利用されています。特に幹細胞に関する研究は、NASAなどとも連携しており、さらなる技術革新が期待されています。
会社概要
SBLは2005年に創業し、2011年に法人化されました。本社は広島市に位置しており、最新の研究を基にした製品開発を行っています。国内外での影響力を強めつつあり、再生医療業界において革新的な存在としての地位を確立しています。
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