藤野征一郎の漆芸が静かに響く
2024年12月7日(土)、東京都中央区銀座の「厨子屋 銀座本店」で、漆工芸作家・藤野征一郎氏の個展「祈りのかたち」がスタートします。この展覧会では、藤野氏の初となる回出位牌を含む約30点の新作が展示され皆さんを迎えます。
展覧会の概要
展覧会は、2024年12月7日(土)から2025年1月23日(木)まで開催され、入場は無料です。開場時間は毎日11:00から19:00まで。注意すべき点は、火曜と第2・第4水曜が定休日で、年末年始は12月28日から1月8日までの休業となります。
12月7日には藤野氏自身がギャラリーに在廊しますので、作品に直接触れ、作家の意図を聞く貴重な機会となることでしょう。
藤野征一郎氏の魅力
藤野氏は1972年生まれで、金沢美術工芸大学の修士課程を修了した後、2000年から本格的に個展活動を開始しました。彼の作品は、素材の持つ力を尊重し、深い質感と独創的な造形表現を追求しています。この展覧会では、「祈り」をテーマにした作品が集結し、奥深いテーマや幽玄な美しさが際立ちます。
新たな挑戦、回出位牌
特に注目すべきは、藤野氏が数年の間温めてきた作品である回出位牌です。この位牌は、故人の戒名を刻む板を複数枚使用できる特別なデザインを特徴としています。藤野氏の自由で柔軟な発想が随所に感じられるでしょう。
出品予定の作品には、回出位牌「つばさ」や新作の厨子「棚厨子」、新作位牌「蓮2」、蓋物「借景 赤」などがあります。
藤野氏からのメッセージ
藤野氏は今回の展示に際して、「祈りは特別なことだけでなく、日常の一部でもある」と感じたと語っています。彼の作品を通じて、来場者が自らの「祈り」を再認識できる場になることを願っています。
厨子屋 銀座本店のご紹介
「厨子屋 銀座本店」は、現代に寄り添った「祈りのかたち」を提案する場所であり、一流のデザイナーや工芸家が手掛ける新しいスタイルの祈りを体験することができます。また、地下のギャラリーでは「祈り」をテーマにしたさまざまな展示が行われており、毎回多彩な企画が展開されています。
是非、藤野征一郎氏の漆芸世界に触れ、心の豊かさを感じるひとときをお楽しみください。