フリー&オープンソースソフトウェア調査第3弾
最近、Linux Foundation Research(LF Research)とOpenSSF、さらにLISH(ハーバード大学イノベーション サイエンス研究所)が共同で行った調査レポート「Census III ー フリー&オープンソース ソフトウェア調査 第三弾」が公開されました。本レポートは、フリーとオープンソースソフトウェア(FOSS)界隈の最近の動向や普及状況を把握するために実施されています。
調査の目的と概要
調査の主な目的は、最も利用されているFOSSパッケージを特定し、その使用状況や安全性を評価することにあります。調査は、FOSSA、Snyk、Sonatype、Black Duckなど、ソフトウェア構成分析の専門パートナーからのデータを基に行われました。この情報を活用し、アプリケーションライブラリレベルで広く使用されているパッケージについて詳しい分析が行われています。
レポートの内容
「Census III」では、特にフリーオープンソースソフトウェアがどのように利用されているのか、またそのセキュリティ基盤をどのように強化できるのかに焦点が当てられています。著者には、ハーバードビジネススクールのFrank Nagle氏やRichie Zitomer氏、そしてLinux FoundationのDavid A. Wheeler氏などが名を連ねています。
このレポートは、オープンソースソフトウェアの利用が進む中、その背後にあるデータとパターンを可視化することで、開発者や企業がどのように資源を最適化し、リスクを軽減できるかの示唆を与えています。
日本語版の公開
日本語版も併せて公開されており、日本の読者にもわかりやすい形で情報が提供されています。これにより、国内におけるオープンソースソフトウェアの利用状況に対する理解が深まることが期待されます。日本語版の翻訳には鯨井貴博氏が関与しており、信頼のおける情報源として多くの人に活用されることでしょう。
まとめ
フリーオープンソースソフトウェアの利用がますます進展する今、こうした調査レポートが果たす役割は非常に重要です。技術者や企業がFOSSを取り入れる際の指針となるだけでなく、セキュリティ強化の新たな可能性を探る手助けとなります。これからの動向を注視しつつ、多くの人がこのレポートを通じて学び、自身のプロジェクトに役立てていくことを期待しています。